笠ヶ岳登山

2026年07月11日から12日にかけて、笠ヶ岳を登ってきました。前日の夜に毎日あるぺん号に乗って竹橋を出発します。3列シートなので快適です。談合坂SAと諏訪湖SAで休憩を挟み、6時20分ジャストに新穂高ロープウェイ前へ到着しました。

簡単な準備を済ませて朝食の焼きしゃけおにぎりを食べたら、登山指導センターまで下りて登山届を提出します。そしてトイレを済ませ準備を整えて、山行開始です。蒲田川に沿って左俣林道を進みます。緩やかな登りですが、ほぼ平坦な感じです。舗装路と未舗装路がありますが、概ね砂利道の未舗装です。途中にお助け風という名前の風穴があります。先も長いので近くに寄っただけですが、少し涼しい気がしますね。

笠新道登山口に着いたら、ここから山道になります。しばらく樹林帯が続きます。急登が続いて景色も変わり映えしないことから、あまり写真を撮っていません。ただ登山道の隣でササユリの花などが楽しませてくれます。

しばらく登ると景色が開けます。笹畑と高山植物を楽しみながら足を進めます。日差しを遮るものがないので真っ昼間だと暑いと思いますが、展望と花畑はここまで登ってきたご褒美になります。シモツケソウ、オトギリソウ、ゴゼンタチバナ、コバイケイソウ、イワカガミなど、様々な花がきれいに咲いていました。

再び樹林帯に入ると、黙々と標高を上げていきます。標高2,100メートル地点には、槍穂高の眺望を紹介する案内板がたっています。特徴的な槍の穂先を起点に右側へ穂高連峰が続きます。ここの樹林帯はこれまでと比べて岩場を通る箇所が多いです。危険な場所は基本的にないですが、用意してくれたルートを見落としてしまうと、危険になります。直進できそうに見える岩場がありますが、実際には脇に下って再び登るのが正しい箇所などです。集中力が切れているとうっかり見逃すかもしれません。

やがて再び展望が開けて、笹畑と高山植物が辺りを彩ります。先ほどよりも花の数も多いですね。橙色のニッコウキスゲの群落が夏の訪れを感じさせます。他にもチングルマやカラマツソウ、ハクサンフウロなどの花々を楽しめます。この辺りで食事休憩するのも良いと思います。ここをもうひと踏ん張りして登っていくと、細い木々の間の道が現れ、そこを抜けるとついに杓子平に到着です。

杓子平からは目指す先である笠ヶ岳の姿を一望できます。まるで笠のような平たい山頂部が印象的な山容です。ここでザックを下ろして食事休憩にします。絶景を望みながら持ってきた惣菜パンをいただきます。ただ少し虫が多いのが気になりますね。

時間にさほど余裕がないので、食事を終えたらすぐに山行を再開します。杓子平からしばらくは急登が一服して、軽いアップダウンを挟んだ緩やかな道になります。奥に山々の稜線を望みつつ、足元では高山植物を楽しめます。チングルマの群落やミネズオウ、ハクサンイチゲ、食虫植物であるムシトリスミレなどを見られました。ただし日を遮るものがなくなるので、暑さが堪えます。時折雲が出て日が陰るのが救いですが、それでも暑いです。

やがて少しずつ傾斜が出て上り坂になってきます。ある程度登って後ろを振り返ると、杓子平のパノラマが広がります。奥には北アルプスの山々も望めます。稜線に出る直下は傾斜が増して急登になります。何となく急登は杓子平で終わりのイメージがあったので、ここに来ての急登は精神的にも堪えますね。頑張って登りきると稜線上に出ます。ここで小休止を挟みます。

西を見遣ると、目指す先である笠ヶ岳が見えます。コースタイムは1時間20分ですがだいぶ遠く感じますね。少し下ったところに稜線を歩く道があり、笠新道分岐となります。東に進めば15分ほどで日本百高山である抜戸岳に登頂出来ますが、先は長いので笠ヶ岳へ向かいます。

左手である東方面を見ますと、槍ヶ岳や穂高岳の山脈が連なる様子を同じ目線で歩くことが出来て、天空の散歩道です。道は概ね歩きやすいですが、切れ落ちている箇所や高度感もあるので、気を付けながら歩きます。足元には高山植物が色々と咲いていてきれいです。

稜線上は時々冷たい風が吹いてありがたいですが、それでも暑さの方が勝ります。雪渓が残っている場所では、雪で身体やペットボトルの水を冷やして涼を得ました。雪渓を渡る箇所がいくつかありますが、トレースがしっかり付いていて距離も短いのでチェンスパは不要です。一応お守りとして持参はしていました。稜線上は結構アップダウンがあるように見えますが、実際歩いてみるとそこまできつくありません。それでもここまでの急登による疲労が溜まっているので、なかなかペースは上がりません。

そんな中、低くて愛嬌のある独特な声が聞こえてきました。その声の先に目を遣ると、雷鳥の親子連れがいました。全然逃げないので距離を保ちつつ撮影タイムです。後ろから来た方に途中で譲りましたが、たくさん楽しませてもらいました。ここまで小さな雷鳥の雛は初めて見ました。以前はなかなか出合えなかった雷鳥ですが、一度出合うと何度も出合えてしまうのが不思議です。

雷鳥に別れを告げたら再び稜線を進みます。一旦下って大岩の間を抜けて登り返します。少ししたらキャンプ場に出合います。16時手前ということもあり、既に多くのテントが張られていました。山荘はここから岩稜をひと登りした先にあります。大した距離ではありませんが、ここまでの疲労が蓄積してきつかったです。ガンバレの文字に励まされて登りました。

笠ヶ岳山荘にチェックインしたら、しばらく休憩します。夕食は16時と17時30分の2部制となり、既に16時を回っていたので2回目の方となります。夕食までしばらく時間があるので、夕食前に笠ヶ岳の山頂アタックをします。翌日の天気が微妙なので本日中に登っておきたいです。

出発前に喉を潤すため、売店でコーラを買いました。越冬コーラなので他のソフトドリンクより100円安いです。山頂まで往復30分程度なので、ザックは背負わずストックのみで登ります。岩場となりますが全体的に歩きやすいです。左手に槍穂高を望みつつ、後ろには徐々に小さくなっていく山荘を見下ろしながら、頂上を目指します。

そして17時手前に山頂エリアへ着きました。左手へ細い道を抜けた先が山頂です。360度山々を見下ろせて壮観な景色が広がります。さっそく山頂標と三角点を写真に収めました。

下山前には祠へ参拝します。祠は山頂標のある場所より手前にあります。登頂の感謝を伝え、下山の無事を祈念しました。

山頂から山荘へ戻ったら、ちょうど夕食の時間です。メニューはハンバーグカレーで、ルゥとライスはお代わりできます。というわけで2杯分いただきました。

その後は外へ出て槍ヶ岳や穂高連峰の眺望楽しみます。雲が多くて夕焼けはあまり映えませんでした。日中は暑かったですが、さすがに日が落ちてくると寒くなるのでフリースを着用します。南アルプス方面に目を遣ると富士山のシルエットが見えて感動しました。

消灯時間は早く19時消灯となります。この時期は日が長いので、消灯してもまだ外が明るいんですよね。20時30分まで一気に寝ましたが、その後はなんか体が熱くてあまり寝付けませんでした。頭痛とかはなかったので、高山病ではないと思っていますが何とも言えません。

4時30分ごろ、起床しました。まだ昨夕の食事が胃に残っている感じです。すぐに横になったせいか、高山病の症状なのか、判断が微妙です。窓から外をみると雲が広がっており、朝焼けは期待できそうにありません。それでも外へ出て景色を眺めてきました。薄明の中、ヘッデンを点けて稜線を歩く人の姿が見えます。朝焼けはなくともこの時間帯の山の景色は良いものですね。

朝食をいただいたら、部屋でしばらく休憩します。出発した人たちが増えて空いてきたので、トイレに寄ってすっきりしました。それから水1Lを購入し、併せてホットコーヒーを注文します。朝の一服を堪能しました。

6時15分すぎ、小屋を発ちます。前日と比べて風が強いのでフリースを着て進みます。1日休んで体力全開ですが、上り坂では足の重さを感じます。エネルギーは足りているけど疲れは残っている感じですね。しばらく歩いていたら暑くなってきたので、フリースは脱ぎました。

笠新道分岐に出合ったら、一気に下っていきます。急坂ですが岩の足場が多く、あまりザレていないので、ペースアップして下りやすいです。急坂が終わると平坦になりますが、岩が多いので地味に歩きにくいです。広場っぽい場所に出て、まだ杓子平へ向かう途中かと思ったら、既に杓子平に到着していました。上りと比べて下りは実にあっという間です。

杓子平では特に休止せず、下山を続けます。曇天なので日差しはありませんが、風が吹かなくなったので、蒸し暑さを感じます。ニッコウキスゲなどの花畑を楽しみつつどんどん高度を下げていきます。開けた場所を抜けたら樹林帯に入り、岩場などを下っていきます。何かこの区間の印象がずいぶんとショートカットされていますが、そこそこ距離がありました。

再び開けた場所に出たら、景色が良い場所に腰を掛けて、惣菜パンをいただきます。10時くらいですが、朝が早いので昼食の時間です。この先はずっと樹林帯となってしまうため、最後の展望を楽しみました。

樹林帯に入ったら九十九折にどんどん高度を下げていきます。急坂ですが道自体は歩きやすくペースアップしやすいです。それでも次第に膝に疲れが溜まってきました。黙々と下り続け、笠新道登山口が見えてきた時はほっとしました。

その後は左俣林道を歩いてのヴィクトリーロードです。先行する人をどんどん追い越して登山指導センターまで着いたら、山行終了です。

下山届を提出し、荷物を整理したら、中崎山荘へ向かいます。こちらで温泉に浸かって登山の疲れを癒しました。単純硫黄泉で湯船には湯の華が舞います。湯舟は内湯と露天があります。露天は外気の冷たさがちょうどいいですね。

湯上がり後は食事処にて、飛騨名物であるほぅば味噌定食と生ビールをいただきました。ほぅば味噌でご飯が進みますねえ。エネルギーをたっぷり補給しておきます。

それから休憩処でまったりしつつ、13時30分すぎに新穂高ロープウェイ前に移動して、毎日あるぺん号に乗車します。道中では諏訪湖SAと石川PAで休憩を挟みます。あおさ塩ビーバーと甲州信玄ラスクを買っていただきます。サービスエリアで買う軽食は、高速移動の楽しみです。そして予定より2時間遅れて、22時手前に東京駅前に到着しました。日曜の午後はどうしても渋滞の影響は避けがたいですね。

今回の山行データは、以下の通りです。

日程2026/07/11-2026/07/12
距離26.50km
歩行時間14:01:20
経過時間28:50:21
高度上昇2,026m
平均心拍数123bpm

笠新道からのピストンコースです。日帰り登山する猛者もいるようですが、自分には厳しいので笠ヶ岳山荘で一泊しました。笠新道は6時間近く登りが続き、北アルプス三大急登には名を連ねないものの、標高差はそれに匹敵します。ただし道自体は概ね歩きやすく、勾配もすごく急坂というわけではなく、とにかく急登がほぼ休むことなく長時間続くという体力勝負の山です。杓子平あたりが唯一勾配が緩む箇所になります。

急登ということで下りの膝のダメージを懸念していたのですが、ザレ場など足元が不安定になる箇所は少ないので、非常に急ピッチで下ることができました。さすがに終盤は少し膝に疲労感がきましたが、膝がグニャグニャになることはありませんでした。足裏もほぼダメージ無しです。高度グラフが示している通り、下りのペースは上りの半分程度です。

笠ヶ岳は標高3,000メートルには満たないものの、2,700メートル近辺の稜線を歩くことになるので、高山病に注意しました。自分は意識しないとオーバーペースで登りがちなので、呼吸や心拍数をチェックして適宜休憩を挟みながら登っています。結果は、多少は症状が出てしまったかもしれませんが、大きく体調を崩すことはなく済みました。

また小屋迫とはいえ、上りは長い行程になるので、塩キャンディーやバー、ナッツ、カロリーメイトなどの携行食をたくさん持ちました。そして水は2.4L積んでいます。途中に水場がないので必要な水分は全て持参しなくてはなりません。日差しを浴びる区間が多いので、夏場はしっかり水分を確保しないと危険かと思います。

日差しといえば、一応日焼け止めは塗ったつもりですが、手の甲と手首ががっつり焼けました。ちょっと塗りが甘かったようですね。特にスマートウォッチを装着している左手首の塗りが雑になってしまい、見事に真っ黒になりました。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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