情報処理技術者試験の価値と難易度

IT業界で、春と秋の恒例行事となっている情報処理技術者試験。これについて思ったことを、徒然に書いてみます。

まず良く言われる、経験なしに資格だけ取っても意味がない、という話です。これは、受験する人の経験値によって変わってくると思います。経験十分な人の場合は、資格認定がその経験に対するお墨付きを与えます。一方、経験がない人の場合は、最低限のスタートラインに立てたことを保証します。なので、経験が不十分であったとしても、スペシャリスト等として認定されることに、意味はあると感じます。まあ、称号に対して名前負けする部分は否めませんが、経験を補完する道具として価値があると思います。資格と実務能力を直結させて考えてしまうと、実際はそうとは限らないので、議論が起きてしまうんでしょうね。

あと、高度区分は現在9区分ありますが、それぞれの難易度がどうかという話です。レベルだけで言うと、いずれもレベル4で同じレベルになります。しかし、制度改定前はシステムアナリストやプロジェクトマネージャはレベル5で、高度区分内においても差がありました(新試験制度の手引)。その流れもあり、情報処理技術者試験の最高峰はITストラテジストという意見をよく目にします。ですが、うちはそのように思いません。必要とされる知識の下地が異なることや、職域や職位によるイメージが大きいと思います。今は同じレベル4なのですから。

まあ、受かってもいないのに、能書き垂れても説得力ありませんね(笑)。実際うち自身も、STとAUは一番後回しにしていますし。いつか全制覇する日が来たら、改めてこの文章を振り返りたいと思います。

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