南ドイツ・オーストリアの旅~7日目

7日目です。朝ごはんには、やはりセンメルがあります。オーストリアではデフォルトなのですね。朝食会場には9時くらいに行ったのですが、わりと混んでいました。その分、席もたくさんありますけど。

10時ごろ出発です。まず向かった先は楽友協会です。あまり記念撮影している人がいなかったので、1回通り過ぎてしまいました。チケットセンターに行くと、英語のガイドツアーは11時開始と案内が出ていました。ガイドブック情報だと13時だったのですが、音楽のオフシーズンなので編成が変わっているのかもしれません。何にせよ、現在10時55分、このあとの予定を考えても、実にナイスタイミングでした。

11時を少し過ぎたところで、ガイドツアーが始まります。廊下を通り、碑文の前でいろいろ説明してくれましたが、やっぱ英語で歴史とか難しい話を聞き取るのは、無理でした。だいたい2割程度の理解ですかねえ。というわけで、目で楽しみます。もっと英語の勉強しなきゃ。

最初に入った部屋は、ブラームスホール(小ホール)。綺羅びやかな内装ですね。適当な椅子に座ってガイドさんの説明を聞き、最後に撮影タイム。ホールの左中央に、ブラームスの胸像がありました。

続いては、黄金のホール(大ホール)。あのニューイヤーコンサートが行われる会場です。ブラームスホールも美しかったですが、こちらはさらに輪をかけて、きらきらした世界が広がっていました。黄金のホールの名に違わぬ見事な金色のホール。こちらも同様に、ガイドさんの説明のあとに、撮影タイムがありました。

それから、大ホールと小ホール以外のホールへ行きます。全部で8つ(だったかな?)あるそうですが、今回はそのうちの1つを見学します。先ほどの2ホールに比べればシンプルですが、金色に輝く壁は、さすがです。

こうして、楽友協会の見学は終了です。だいたい1時間弱でした。最後に解散した場所から外へ出るルートが分からず、地味に困りました。他にも迷っている人たちがいて、ガイドさんの案内で無事脱出です。

楽友協会の見学を終えたあとは、カールス広場でひと休みします。日に当たると暑いですが、木陰にいればわりと涼しいです。

続いて、カフェ・ザッハーへ向かいます。ところが、全然逆の方向に進んでしまいました。軌道修正しようとうねうね歩いていたら、ついに自分がどこにいるのか完全に見失いました。地図を見ても、駄目です。途方に暮れたところで、文明の利器であるGPSの登場なのです。見事に現在位置を把握し、カフェ・ザッハーへ向かうのでした。

まずは、オペラ駅にある有料トイレ(70セント)に寄って、準備万端。ホテルにある本店のほうは、少し人が並んでいたので、コンディトライに併設されているカフェのほうに入りました。入り口がちょっとだけわかりにくいのですが、ホテルの入口にいた人に聞いて発見。クラシカルなカフェの雰囲気を楽しみたい人は本店のほうが良いのでしょうけど、自分はザッハーのザッハートルテを食べるのが目的なのです。

というわけで、ザッハートルテとカフェラテを注文しました。ザッハートルテは結構甘いですが、生クリームはさっぱりしているので、合わせてちょうど良い感じになります。よくガイドブックには、日本人には甘すぎるとか書かれていますが、自分はそこまで感じませんでした。カフェラテはグラスで出てきましたが、グラスで出てくるとうっかり冷たいと勘違いしちゃいます。ちなみに、コーヒーを頼むと、少量の水もついてくるんですね。

満腹になったところで、シェーンブルン宮殿へ。U4線に乗って、シェーンブルン駅まで行きます。そこから、10分ほど歩いて、シェーンブルン宮殿に到着。

さっそく門から敷地内に入ると、巨大な宮殿が姿を現しました。日を遮るものがないので、全体がまぶしく、そして暑いです。足早にチケットセンターへ向かいます。

チケットセンターには券売機があったので、これで購入しようとチャレンジしました。ところが、カード払いのところで、「TX Error」となってしまい、上手くいきません。何回かやり直してみましたが、同じです。というわけで、素直に窓口で買いました。買ったのは、Grand Tourのチケットです。Imperial Tourは、見て回る時間があるか、微妙だったので、止めました。

シェーンブルン宮殿のチケットにも、入場可能時刻が刻印されています。しかし、このときはほとんど待ちはなく、1分後には入場できました。入り口で日本語オーディオガイドを借りて、見学開始です。一部屋ずつ、解説を全て聞きながら回ったので、そこそこ時間がかかりました。ちなみに、ノイシュヴァンシュタイン城と違って、各部屋は自分のペースで移動できます。

シェーンブルン宮殿の印象は、宮殿としてはシックな感じです。ヴェルサイユ宮殿のような豪華絢爛な宮殿も良いですが、個人的にはこうした控えめな内装のほうが、親しみを持てます。特に、胡桃の部屋がお気に入りでした。宮殿内は撮影禁止なので、写真はありません。

続いて庭園見学へ。前にも書いたとおり、太陽を遮るものがないので、とても暑いです。中央の道を通って、庭園の奥へ進みながら、宮殿を見返しました。噴水の上あたりから見る姿が、一番バランスが良いかもしれません。

その後は、丘を登ってグロリエッテへ。さすがに結構疲れました。けれど、そこからの眺望は、なかなか素敵でした。宮殿とその周りの街並みが見渡せます。

丘からの帰り道は、森の中を通っていくことにしました。木陰のなかは涼しくて良いです。そうして森の中を堪能していると、何やらうごめく複数の影が。よく見たら、小さなの野リスでした。落ち葉の上を駆けまわったり、木の幹を這いまわったりしています。途中、ベンチに座っていたら、平然と隣にやってきて、目が合ったりしました。このように、中にはかなり人に慣れた個体もいるようです。

シェーンブルン宮殿をあとにして、次は少し早めの夕食です。今日はレストランで食べたいと思っているので、少し時間をずらしての食事です。U4からU3に乗り換えて、シュトゥーベントーア駅で下車。向かったお店はプラフッタ。飛び込みでしたが、19時までに退店するとの約束で、予約席を使わせてもらいました。

頼んだのは、名物であるターフェルシュピッツです。飲み物は、ホワイトピーチのスパークリングワインにしました。しばらくすると、熱々のプレートがテーブルの上に用意されます。その上に鍋が置かれました。まずはその中からスープを皿にすくって、いただきます。続いて、骨髄をスライスしたパンの乗せて、いただきます。最後に、メインのターフェルシュピッツを、鍋から皿に乗せます。付け合せの野菜もたっぷりと。りんご風味の大根おろしなど、味付けもいろいろありました。

最後はデザート。コーヒーフロートみたいなものを頼みました。かなり満腹。ワインも2杯呑んでいるので、そこそこのお値段になってしまいました。まあ、最後の夜ですし、いいかなあ、と。

ちなみに、複数のウエイターさんがサーブしてくれたのですが、結構応対に差があったと感じたので、チップが当分されるのは、ちょっと不本意。煩わしいときもあるけれど、やはり担当は1人のほうが良いなあ、と思ったのでした。

満腹になったところで、今日の最終目的地へ。U3でウィーンミッテ駅に行き、そこからSバーンでプラーターシュテルンまで。さらにU1でドナウイシュル駅に着きました。

その名の通り、ここからはドナウ川を望むことができます。蒼く雄大で、穏やかな流れです。川の東岸には、国連都市の建物も見えます。もう少し待っていれば日が沈むので、しばらく川の流れをぼぅっと眺めてみました。

20分くらいして、徐々に空が赤く染まり始めます。隣には、同じく夕焼け狙いと思われるおっちゃんが、カメラを構えています。そして、ついに太陽が山の陰に沈み始めました。川の水面も赤く染まっています。ドナウ川の雄大さもあってか、予想以上にきれいでした。ただ、夕焼け自体はそれほど真っ赤とはなりませんでした。写真は夕焼けモードで撮影したので、少々強調された映りになっています。

満足して、20時すぎにホテルへ帰りました。この旅最後の夜ということで、ちょっと夜更かし。寝たのは2時すぎでした。こうして7日目が終了です。

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