2023年09月2日、式根島をハイキングしてきました。式根島は東側が集落となっており、西側は森が広がっています。森にはハイキングコースが整備されており、所要時間に応じたコース取りができます。今回はそこまでがっつりした装備ではないので、神引展望台と丸山(しま山100選)を楽しみ、それから唐人津城を目指して一周するコースを選びました。
まず神引展望台前の駐車場に自転車を停めて、いざ階段を登ります。白色のコーガ石が広がっており、青空や木々の緑とのコントラストが美しいです。数分登るとすぐに展望が開けます。左に曲がって少し歩くと、すぐに神引展望台となります。
展望台からは、式根島や新島を見渡すことができます。目を下の方に遣ると、リアス式海岸が広がっており、複雑な入り江を形作っています。青く透き通った海辺の光景は、とても気持ちよさそうです。
その後はさらに奥へ進んで、一番高い場所を目指します。展望台より先は多少道が荒くなり、コーガ石が散らばる道を登っていきます。距離はとても短いですが、軽いガレ場です。登った先には、丸山の方角石が展示されていました。現在置いてあるものはレプリカだそうです。そしてこの丸山は、しま山100選に選出された山です。こちらは登り終えた後に知りました。式根島最高峰……ではなく、第2位の高峰となります。ここから直接唐人津城へ行けるのかな、と思っていましたが、道は繋がっていないみたいなので、一旦神引展望台の入口まで戻ります。
そして、すぐ近くにある唐人津城遊歩道へ入ります。木々に囲われていて、道幅はあまり広くありません。時折アップダウンはありますが、基本的に平坦です。概ね歩きやすいですが、最低限スニーカー程度の動きやすい靴の方が良いと思います。また木々が被らず、日差しを直接浴びる区間も少なくないので、夏場は帽子などがあると良いでしょう。
なお、この時期に遊歩道を歩く人はあまりいないのか、コース中やたら蜘蛛の糸に引っ掛かった点が不快でした。コース内で出会ったのは、対向から来た男性2人組だけでした。この方かちもストックで前方を払いながら進んでいたので、やはり蜘蛛の巣なんだと思います。
程なくして、唐人津城に着きました。分岐の看板に従い道を進んでいくと、板張りのテラスへ出ます。こちらに唐人津城の看板がありますが、草で半分隠れてしまっていることもあり、分かりにくいです。
このテラスから先へ伸びる道を進んでいくと、荒涼とした唐人津城へ出ます。先ほどまでの青々とした森の中とは景色が一変しますね。少し高いところまで登って景色を楽しみます。この中に式根島の最高地点があるそうですが、結構広くてアップダウンもあり、道もよく分からないので断念しました。
その後はせっかくなので、隈の井まで行ってみることにしました。すると近くで物音がして、大きめの鳥かな、と思っていたら、藪の中から黒猫がこちらの様子を窺がっていました。そんな黒猫を見遣りつつ、隈の井に向けて歩きます。少し上りが続きますが、程なくして隈の井に到着です。
白いコーガ石が散在する広場で、周りの森の緑や、空や海の青などの鮮やかな色彩に彩られています。ベンチも数箇所あり展望も良いので、しばらくまったりしたくなります。
少し休止したら、再び歩き始めます。この後は折り返し行程になりますが、往路で歩いた北側ではなく南側を歩きます。しばらく歩くと御釜湾第一展望台の櫓が見えてきました。せっかくなので上へ登って眺望を楽しみます。
その後は道なりに進んで歩いていき、やがて舗装路に出ました。そこから一般道を少し登って、自転車を停めてある神引展望台まで行き、ハイキング終了です。
今回の歩行データは以下の通りです。
距離 | 3.69km |
歩行時間 | 1:25:26 |
経過時間 | 1:37:36 |
高度上昇 | 126m |
平均心拍数 | 114bpm |
神引展望台および丸山と、唐人津城を回るルートは直接繋がっていないので、神引展望台と丸山を見たら一旦引き返して、その後唐人津城へ向かいます。上記の地図を見ても分かる通り、神引展望台まで大した距離はありませんので、さほど気になりません。高度グラフの通りほとんど高低差はないので、涼しい季節でしたらかなり楽かと思います。海風が吹くので多少は涼しさを感じられますが、それでも9月頭はまだ結構暑かったです。神引展望台、唐人津城、隈の井などそれぞれ素晴らしい景色であり、ゆっくり歩いても2時間弱で巡れるのはお得感があります。
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