2024年02月03日、西丹沢にある檜洞丸に登ってきました。アイゼンは不要なので冬登山靴でなくても良いのですが、靴慣らしも兼ねて冬登山靴で出かけてきました。
東海道線で国府津駅まで行き、御殿場線に乗り換えて松田駅で下車しました。そこから新松田駅まで歩いて、西丹沢ビジターセンター行のバスに乗ります。休日ですがバスはそれほど混んでおらず、全員が座れる程度です。新松田駅から1時間超かけて、西丹沢ビジターセンターまで移動しました。途中で丹沢湖の湖畔を走りますので、写真を撮ったりしました。
西丹沢ビジターセンターに着いたら、準備を済ませて登山口へ向かいます。舗装路を5分ほど歩くと、右手に檜洞丸登山口が見えてきます。涸れ沢に沿って1分ほど登ると左手に登山道が続いているので、しばらく登り進めます。冬場なので落葉していることもあり、登山道は明るいです。
登りが一旦終わると、しばらく東沢に沿った平坦な区間が続きます。この区間は登山ではなくハイキングといった感じで、のんびり楽しめます。小腹が空いてきたので、ここで行動食の1本満足バーをいただきました。登山道にはミツマタの蕾がたくさん見られて、準備を整えた白い花弁を見ることができます。ごく一部の気が早い個体は、黄色い花を咲かせていました。基本的に平易な道ですが、一箇所だけ右に折れる道で崩落している箇所があるので、通行注意です。
ゴーラ沢出合に着いたら、岩が転がる川原を歩きながら、東沢とゴーラ沢を渡渉します。そしてここから先は本格的な登りになります。最序盤で結構な段差が登場して、思ったよりハードだな、と感じましたが、これ以降は普通の道が続きます。樹林帯ですが、冬場で落葉しているので、登山道は明るいです。
1時間弱歩くと、展望台に着きました。完全に展望が開けるわけではありませんが、それでも木々の頭が少し低くなるので、他の箇所より眺望が得られます。
さらに登っていきます。少しずつ吐く息が白くなって気温の低下を実感します。地面に霜柱もちらほら見かけますが、日当たりの良い部分は溶けてしまって、ぬかるみになっています。ただし階段が用意されている箇所が多いので助かりました。徐々に山頂部分の白い木々が近づいてきます。気温が上がってきているので、霧氷が溶けてしまわないかと、少し焦りながら登りました。
登り区間が終わったら、稜線部分を歩いて山頂へ向かいます。このあたりから霧氷が楽しめます。檜洞丸の山頂付近には霧氷した木々がたくさん並んでおり、遠くから眺めるとまるで桜が咲いているかのようです。
一方で近くで見上げる霧氷した木々も、そのディテールが分かって美しいです。午後から曇天予報で、徐々に南東から雲が迫っていますが、ぎりぎり青空バックで観賞することができました。白い霧氷なので、遠くから望む際には青空の方が確実に映えます。
そして気温の上昇により、霧氷もパラパラと音を立てて散っていきます。幾つか目の前に落ちてきましたが、冷凍庫に付いた霜みたいな感じですね。雪とは違う、氷といった固さです。
程なくして山頂に着きました。山頂標と祠がありますので、それらをさっそく撮影しました。山頂エリアは周りを木々に囲われていますが、落葉の季節なので展望がきき、一部の場所からは木々自体を避けて景色を望めます。ただ山頂に着いたあたりから雲が広がり、すっかり曇天になってしまいました。結構冷えるのでダウンジャケットを着込んで手袋を装備します。
山頂エリアはベンチとテーブルがありますので、そちらに腰を掛けて、フリーズドライの山菜おこわとカフェオレをいただきます。山菜おこわを作るのに15分ほど掛かるので、その間にカフェオレで一服といった感じです。これまで惣菜パンを食べることが多かったですが、温かいご飯の満足度は高いですね。
13時45分、下山開始です。往路と同じルートをピストン下山です。相変わらず雲は多いですが、多少青空が見えたり、日差しが注いだりしました。山頂にいるときが一番天気が悪かったかもしれません。出来れば15時40分発のバスに乗りたかったのですが、さすがに20分を巻くのは無理だと判断して、のんびりと下りました。おかげでルリビタキをきれいに撮れました。なかなか雄個体には出合えませんねえ。
下山後は西丹沢ビジターセンターで展示室の中を見学したり、足柄茶とチョココーンアイスで一服していました。そして17時すぎに新松田行きのバスで帰途につきました。
今回の山行データは以下の通りです。
距離 | 11.82km |
歩行時間 | 5:21:54 |
経過時間 | 6:09:33 |
高度上昇 | 1,155m |
平均心拍数 | 114bpm |
神奈川県に住んでいますが、まだ西丹沢エリアの山に登ったことがなかったので、登ってきました。ルートは西丹沢ビジターセンターからつつじ新道経由のピストンです。季節柄、霧氷も楽しみにしていました。一応チェーンスパイクも持ってきましたが、雪はまったく積もっていなかったので出番なしです。そして寒さ対策で起毛タイツを初めて穿いてみましたが、朝方の冷えがだいぶ軽減されますね。登山中は日も差してだいぶ暖かかったので、そこまでありがたみを享受できませんでしたが、山頂滞在時や下山中は穿いてきて良かったと思いました。登山道は全体的にかなり歩きやすく、人もだいぶ少ないので、静かな山歩きを楽しむことができました。
ちなみに前回の黒斑山では足指の甲を負傷しましたが、今回は特にそのようなことはありませんでした。一応靴下を新品にしましたが、それよりアイゼンを装着していないことの影響が大きいのかな、という気がしています。もうしばらく模索が続きますが、とりあえず単純に靴だけが要因ではなさそうです。
記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。