2011年12月17日~18日、友人と一緒に京都を旅してきました。テーマは、友人の希望として新撰組関連、自分の希望としてまだ行ったことのない観光スポットという感じでした。
初日、品川駅で友人と合流です。小腹が空いていたので、品川名物貝づくし弁当を買って、新幹線車内で食べました。
昼ごろ、京都駅に到着です。そのまま嵯峨野線に乗って丹波口駅まで移動します。この電車、結構混みますね。
丹波口駅に着いたあとは、新選組ゆかりの地を巡ります。最初は新選組の資料館に行く予定でしたが、いくら探しても見つかりません。仕方ないので、次の目的地である壬生寺に向かいました。
こちらは新撰組にゆかりのあるお寺であり、隊士のお墓もあります。境内には小さな資料館があり、200円で見学できます。観音様の背中を回りつつ地下へ降りると、文書やら衣類やらの小展示があるので、それに目を通します。ちなみに境内のなかで、羽織袴の隊服を着た女性がいたので、スタッフかな、と思いましたが、どうやら一般人のようでした。ファンの方は気合が入っていますね。
続いて、少し歩いて向かった先は、八木邸。当時隊士たちが寝泊まりした邸宅は3つあったのですが、公開されているのは、この八木邸だけです。お抹茶と入場券がセットになっています。中に入るとガイドさんが八木邸にまつわる歴史を説明してくれます。芹沢鴨居の粛清に関する話がメイン。天井の血しぶき痕や刀傷など、現在に残る痕跡もあります。血しぶきといっても、180年以上前のものなので、ほとんどわかりません。ただ、天井は事件以来一度も張り替えられていないそうです。
邸宅内の見学を終えたあとは、隣のお店に入って抹茶とお菓子をいただいて、一服です。
その後は、ホテルへ向かう途中で路地裏へ寄り道。竹笹堂という、和紙製品を扱うお店を訪ねます。最初は見過ごしてしまうほどに、つつましい佇まいです。店内では、和紙によるブックカバーや栞などが、売られています。自分はちょうど栞が入用だったので、気に入った柄のものを、1枚買いました。
買い物を終えたら、ホテルにチェックイン。なかなか良い感じのホテルです。自分ひとりで旅行する場合は、ビジネスホテルに宿泊することが多いので、多少ラグジュアリーな雰囲気のホテルは、新鮮です。
ホテルで寛いだあとは、錦通り商店街へ行きました。ここはアメ横のような雰囲気の商店街で、とにかく賑やかです。そしてテイクアウトできる食べ物系のお店が軒を連ねているので、買い食いが進みます。いろいろ食べたかったのですが、早い時間に夕食が控えていたので、出し巻き玉子のみにしました。
その後は、幾つかの商店街をブラブラします。途中小さなお寺がいくつかある通りを歩きました。本当に小さいので、観光向きではないですね。
次に向かった先は、本能寺。本能寺といえば、本能寺の変ですね。境内には信長のお墓があります。他のお寺に比べて、わりと開放的な感じに見えますね。境内の雰囲気が、お寺よりも神社に近い印象を受けました。
拝観後は、少し歩いて、京都市役所前の喫茶店で休憩。程なくして、夕食の予約時間が迫ってきたので、鴨川沿いを散歩しつつ、お店に向かいます。
今回の夕食は、池田屋事件の舞台となった池田屋の跡地にある居酒屋、池田屋です。はなの舞グループ経営のテーマ居酒屋で、いわゆる伝統のお店というわけではありません。隊士にちなんだカクテルなどがあります。1杯頼んだけど、かなり甘いですね。その後は京の泉を徳利で呑んでました。あとは京都らしく鱧天を食べたりして、締めは牛鍋。
食事の後は、カラオケで腹ごなしです。関西ローカルっぽいカラオケ店に入って、熱唱。それから小腹が空いたので、ホテルに戻る途中にあった藤一番にて、京ラーメンをいただきました。
ホテルに戻った後は、大浴場で一風呂浴びて、23時ごろ就寝です。
二日目、ホテルのビュッフェで朝食をいただきます。そこそこのお値段がするだけあって、メニューも豊富でおいしいです。メニューはいつも通り洋食メインで。ただ今回は和食メニューにも気になるものがあったので、幾つかいただきました。おかげで朝からお腹いっぱい。
朝食を終えたら、8時30分すぎにホテルをチェックアウトしました。多少距離はありますが、腹ごなしも兼ねて、京都駅まで歩きます。京都駅に着いたら、大きな荷物をコインロッカーに預けて身軽になりました。そこから再び歩いて、向かった先は三十三間堂です。
三十三間堂は自分の希望で行きました。千体千手観音立像の写真を見たら、これは是非生の空気を味わいたいと思いまして。入口でチケットを買い、いざ入場。お堂には下足して入るのですが、スリッパがあることに気づかず裸足で入ってしまったので、足が冷たくて大変でした(苦笑
堂内の突き当りを右に曲がると、長い通路があります。そしてその右手にずらっと居並ぶ千手観音像。さすがに千体という数は圧倒的ですね。数体台座のみになっている箇所があり、修繕や貸し出しが行なわれているようでした。手前にあった風神雷神二十八部衆像も、迫力があって良かったです。
千体千手観音立像の裏手には、三十三間堂にまつわる歴史資料の展示があります。平清盛とか大河ドラマ的にホットな内容もありました。そして、展示の出口付近で見られるのが、長い軒下。ここで通し矢をするそうです。
屋内の見学を終えたら、庭園を見て回ります。小さな池など湛えており、きれいで楽しめます。すぐ隣が境内の砂利で一面覆われているので、絵面がなかなか面白いですね。そして端まで行くと、三十三間堂の全体を見渡すことが出来ます。こうして改めて外から眺めると、長いですねえ。
三十三間堂の拝観を終えたら、近くのつるき餅本舗にて、一服します。畳の上で、抹茶と季節の茶菓子をいただきました。火鉢で取る暖が温かかったです。
その後は京都観光の定番である清水寺へ向かいました。途中の道はかなり渋滞していたので、バスでも徒歩でも、さほど変わらないかもしれません。さすがに人の数が多いですね。まずは清水の舞台に乗り、それから清水の舞台を見渡せる境内の奥の方へ歩きます。途中本堂を見渡せるスポットが脇道にあったのですが、絵描きさんが多くて、あまり見えなかったです。その後は音羽の滝などを見て、清水寺を後にしました。
清水坂を下る途中、気になる扇子を見つけたので、購入しました。昨日も商店街の扇子店で物色し、高くて買わなかったのですが、ここではリーズナブルな値段の品があったので、買うことにしました。
それから三年坂、二年坂を歩いて、昼食をいただくために、奥舟へ入ります。京都といえば湯豆腐、ということで、湯豆腐のお店です。ゆどうふ一通りというコースを頼みました。他にも昔どうふを用いたコースもあるようです。料理のほうは、ごま豆腐、豆腐田楽に続き、メインの湯豆腐が登場します。ポン酢に薬味を添えて、熱々の状態でいただきます。一人前に10個の豆腐が入っており、十分楽しめますね。その後は野菜の天ぷらとご飯で締めです。
食事のあとは、友人が気になるお店を見つけたので、寄り道。腕時計を扱うお洒落なお店です。買い物の後は、京阪本線に乗って京都御苑を目指したのですが、事故で運転再開の見込みが立ちません。結局途中から歩いて、京都御苑に向かいます。
京都御苑に到着しました。とにかく広くてきれいですね。休日の午後とかにのんびり散歩したい雰囲気です。しかし、帰りの新幹線の都合があるので、あまりのんびり出来ません。若干駆け足になりつつ、京都御所へ向かいます。京都御所の内部は見学できないので、外から見学した後は、蛤御門へ。蛤御門の変による弾痕を見ることができます。
その後は急ぎ足で交番に向かいます。というのも、京都御苑に入ったさいに、友人が携帯電話の落し物を拾ったのです。手続きを済ませたあとは、烏丸線に乗って京都駅に向かいました。
京都駅に着いたら、コインロッカーに預けていた荷物を回収し、新幹線のプラットフォームへ。わりと時間はぎりぎりでした。何にせよ、間に合って良かったです。新幹線に乗った後は、一路東京へ。そこそこ疲れて、軽くうたた寝してました。
今回の旅は、これで終了です。京都は何回か行っていますが、清水寺以外は初訪問でした。あと、お土産は、和紙の栞と京扇子という、京都らしくかつ実用性のあるものを買うことができて、満足です。栞は、さっそく使っています。