CPUの創りかた

ハードウェア関連の基礎知識が欲しくて、買いました。20ページに1つくらいの割合で、萌えイラストがありますが、そういうのが気にならないなら、あと、文章が全体的に軽いノリですが、気にならないなら、お薦めの良書です。(文章が軽いノリなのは、個人的には読みやすくて良いです)

簡易CPUを創ることを目標に、回路の超基本てきな内容から、説明が続きます。電圧や電流、抵抗、コンデンサなど、回路上における各部品の役割が理解できるようになりました。このへんは、エンベデッドシステムスペシャリストの参考書だと、常識としてスルーされていたので、助かります。特に、自分は抵抗の利用意義を、あまり理解していませんでした。

それから、レジスタやクロックジェネレータ、ROMなど、CPUに必要な部品について、どういう作りになっているか、説明があります。

最後に、これらを組み合わせて、命令フェッチ、命令デコード、実行、といった、お馴染みのCPUの動作が実現できます。

以下、備忘録。

  • 回路上の信号は、電圧の高低(H/L)
  • クロックの立上がり、立下りのタイミングで動作が進む
  • 命令の実行は、命令デコーダにより、H/Lが各配線を通して伝わり、読込先や出力先が決まる。結果は、そのときレジスタが記憶している値や、命令コード中の即値によって変わる

細かいところは、深く入り込まない構成なので、だいぶ分かりやすいと感じました。まさに、入門書として最適な本だと思います。

この本に倣って、実際にCPUを電子工作するのも面白そうですが、時間と場所の問題から、断念します。

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