著名な岩場としては、自宅から一番近いと思われるのが、湯河原にある幕岩ボルダー。奥多摩にある御岳ボルダーも似たような距離ですが、まずは同じ県内から行ってみることにしました。
東海道線で湯河原駅まで向かいます。熱海行きの快速に乗れれば、1時間10分で着きます。とは言え、同じ電車に1時間以上はやっぱり長いですね。そこからバスに乗って幕山公園まで向かいます。梅の時季でしたので1時間以上掛かってしまいましたが、通常なら20分弱で着きます。
初めての外岩は、岩場を見つけるまでが核心と言うのが、これまでの外岩での実感ですが、今回もその例に漏れませんでした。トポを見ても、まったく知らない状態だとすごく分かりづらいんですよねえ。1箇所でも位置を把握してしまえば、トポを頼りに岩を探せるのですが。
唯一、河原エリアの桜岩だけは、アクセスも良くて分かりやすい場所にあります。しかし、そのため先客がいましたので、他の岩を目指します。
梅林の中を歩いていると、ロッククライミングで盛り上がっている茅ヶ崎ロックが分かりやすかったので、目印にしました。そこから、米粒岩かな、と思われる岩を見つけるものの、ネット上の写真と比較して、いまいち確信が持てません。
続いて、正面壁を目印にしてみました。梅林の遊歩道の一角に、草むらの中へ続く細い道があったので、そこを登っていくと、幾つか岩が見えてきました。この時はまだどの岩か把握していなかったのですが、登りやすそうな見晴らし岩に挑戦。ところが全然登れません。スラブですが、どうにも足を乗せきれません。あと、苔が鬱陶しいです。
ここは諦めて、さらに上へ登ります。そして正面壁に出ました。茅ヶ崎ロックより少ないですが、こちらもロッククライミングしている人たちがいました。近くにチョーク跡のある岩があったので、適当に登ってみます。でもこれが何の岩か分かりません。トポに書いてある丹沢広場と言うのがどこだか分からないので、周囲を散策。ニューエリア方面まで足を伸ばしましたが、道が険しくなりすぎて、途中で引き返し。ニューエリアまで行くの、かなり大変じゃないですかね。
ともあれ、これで何となく位置関係が理解できて、先ほど登った正面壁付近の岩は、大山岩でした。唯一確実に登れそうなのが、大山岩にある課題「階段」(10級)。見ての通りガバガバなので、無事落とせました。山道で足場は良くないので、万が一落ちたら怪我をする、と言う心理面での戦いが核心かもしれません。
他の課題は自分の腕前では無理そうななので、ルーフ部分の縁を掴んで、ぶら下がりトレーニングをしました。足が宙に浮くのは楽しいし、筋肉に負荷を掛けるのも気持ちいいです。
帰り道、亀岩の右カンテを味見するも撃沈。棺桶岩も触るつもりでしたが、どれだか分からないまま、下まで降りてしまいました。
最後は河原エリアの桜岩に挑みます。前のグループがちょうど撤収しており、タイミングが良かったです。強傾斜、スラブなど、面によって様々な表情を見せてくれて、課題も豊富にありそうな面白い岩です。日本ボルダリングエリアに載っている以外にも、色々な課題が作られていそうですね。とりあえず挑めそうなのはハイステップ7級。しかし、最初のハイステップで身体を持ち上げきれずに敗退。上の方は割と登りやすそうに見えるのですが、マットなしで登るにはちょっと怖いかな。予想外に足を滑らせて、ひやっとする場面もあり、外岩の怖さを再認識しました。滑らせたのは低い位置だったので良かったのですが。やっぱり低い位置のトラバース系の課題に限定した方が安全ですね。
こうして、幕岩ボルダーでの外岩登りは終了です。今回もいつも通り、超簡単な課題を1個だけ落とせたと言う結果でした。岩質は安山岩で、手に優しいのが嬉しいです。前回の外岩が沖縄の珊瑚岩でしたので、余計にそう感じます。しかし、もっと色々な課題を登れるようになりたいですね。外岩の既存課題は、ジム6級レベルがちょうど良く登れるものが、少ないと思います。