昨年あたりから天体望遠鏡が欲しいなあ、と思っていました。しかし買っても持ち運びが大変だし、あまり使わないんじゃないかと考え、なかなか踏み切れずにいました。ちなみに天体望遠鏡が欲しかった理由は、惑星を撮影するためです。そこでカメラの望遠レンズにテレコンを付けて頑張れないか検討してみましたが、やはり限界がありそうでした。
そして1年経ってもまだ欲しいのなら、これは買っても良いのではないかと思い、購入を決断しました。最初から撮影ありきで考えていましたので、撮影に耐えられる鏡筒を選びます。惑星撮影で高倍率を狙うなら反射望遠鏡なのでしょうが、初心者なので素直に屈折式望遠鏡にしました。収納場所や持ち運びのことを考え、なるべく小さいものをと思い、口径80mmで焦点距離600mmのED80Sfを選びました。撮影用に拡大撮影アダプターとマイクロフォーサーズ用のTリングも併せて購入しています。なお、鏡筒にはアルミケースが付属しますが、三脚と経緯台には付属がないので、後日キャリングケースを買いました。さすがに剥き出しで運ぶのはしんどいです。
品物はネットで調べて展示と在庫のあるビックカメラ有楽町店で購入しました。自宅へ宅配後、さっそく室内で組み立ててみます。予想通り結構場所を取ります。三脚を展開して、鏡筒を固定して、フリップミラーを装着して、接眼レンズを装着すれば、とりあえず完成です。最初は合っているのか不安になる部分もありましたが、基本的に組み立て自体は平易です。ただし拡大撮影アダプターやTリングの装着は、初手少し迷ったので、説明書をちゃんと読んでおくべきでした。
いざ、近所の公園で観望します。100メートル程度の距離ですが、天体望遠鏡一式を持っての移動はなかなかしんどいです。上記の写真で見るとわりと小さく見えますが、実際の大きさは写真で感じるものより大きく、重量もそれなりにあります。この日の撮影ではファインダー合わせをしなかったので、導入はいろいろ苦労しました。接眼レンズは、付属のNPL20mmを眼視用に使い、NPL6mmを拡大撮影用に使います。NPL6mmでの眼視もしてみましたが、レンズ面が小さくて大変そうです。
また倍率100倍ともなると、頑張って導入してもあっという間に惑星が外へ出ていってしまいます。つい赤道儀が欲しくなってしまいますが、ただでさえ重いのにこれ以上重くなったら使わなくなりそうなので、頑張って追尾しようと思います。