ZTF彗星(ついでに月)を撮影

今シーズンの彗星といえば、ZTF彗星かと思います。SNSやニュースでも話題になっているのを見かけたので、撮影に挑戦してみました。暗い場所に出かけられると良いのですが、近所の公園から数日に分けて観望しました。撮影結果は、以前のレナード彗星と同様に一応撮影は出来たけど満足のいく内容ではありませんでした。難しいですねえ。

ISO-8000/f4/露光時間1.61秒/焦点距離100mm

まず2023年01月28日23時ごろ。この時は北極星の右側を流れています。マイクロフォーサーズ100mm(F4.0)で撮影しました。光害で露光時間を伸ばせないこともあり染み程度ですが、一応撮影できました。実視等級は5.8です。写真中央の染みみたいのが、ZTF彗星です。

続いて2023年01月31日22時45分ごろ、より大きく撮影したいと思い、天体望遠鏡での撮影を試みました。このときは北極星の左上を流れていましたが、少し距離が離れています。必死に導入を試みましたが、結果は失敗でした。てかファインダーでもマイクロフォーサーズ300mm望遠端より視界が狭いので、星々の間の距離感が掴めず迷子になってしまいました。代わりに100倍で拡大撮影した月面の写真を撮りました。シーイングが悪くてユラユラでしたが、クレーターの様子がはっきりと見えて感動でした。

ISO-2500/f6.7/露光時間5秒/焦点距離300mm

次は2023年02月08日23時30分ごろ。今回はマイクロフォーサーズ300mm(F6.7)で撮影しました。300㎜になると5秒程度の露光でも星が流れてしまいますね。この時はハッサレーの右側を流れており、導入がわりと楽でした。実視等級は5.8です。上記写真の左の明るい星がハッサレーで、右側の真ん中の薄い染みがZTF彗星です。オリオン座から火星とアルデバランの位置を確認し、さらにエルナトの位置を確定して、火星とエルナトからハッサレーの位置を確認するという手順で導入しました。

(ISO-1250/f4.0/露光時間5秒/焦点距離100mm)*34枚

最後は2023年02月09日23時ごろ。この日はハッサレーの左側を流れています。1日の違いで随分見える位置が変わることを実感できます。今回は赤道儀を用いて、5秒露光でたくさんRAW撮影し、スタック編集する手法を取ってみます。ステライメージ9の試用期間は過ぎてしまったので、ステライメージLiteをダウンロード購入しました。右上の明るい星がハッサレーで、真ん中のやや左下にあるHIP22633の左下にZTF彗星が映っています。ノイズを嫌って感度を下げてみましたが、1月28日の結果の方が若干良い映りに見えるので、感度はもう少し高くて良かったのかもしれません。というか、ソフトンフィルタを付けていたのが良くなかったのかな。

上の写真をトリミングして少しレベル補正したものです。上方向に淡い光が伸びている……ような気がします。レベル補正のバーをスライドさせているとその差分から何となく分かる程度なので、自分にしか分からないですね。

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