士(さむらい)業

弁護士、弁理士、公認会計士、税理士…など、いわゆるその道のプロフェッショナルを指す俗称です。職能団体が存在し、士を名乗るためには、そこに登録する必要があります。そして登録には実務要件が必要であったり、更新制度が設けられていたりします。ここが、検定試験や認定試験との大きな違いです。

その道の職業人になるといった、取得後の明確なビジョンがないまま受験するのは、危険な試験だと感じました。取得後のビジョンとそれに払う対価の比較をしないと、時間やお金をドブに捨てることになります。資格コレクターで、試験合格証書さえあれば良いと割り切れるなら、良いと思いますが、個人的には辛いです。

そういう点を踏まえて、うちが目指す先は技術士かな、と思っています。中小企業診断士の内容も興味深いのですが、これを活かしてどんなビジョンを思い描けるかと言われると、ちょっと方向が違いますね。検定試験のような性格だったら、チャレンジしたいですけど。

余談ですが、FP技能士などの技能士資格は、職能団体などへの登録なしに名乗ることができます。FP技能士は、Wikipediaの士業のページに載っていて、ちょっとややこしいですね。確かに協会があって士業的な活動もあるでしょうから、間違いではないのでしょうけど、ちょっと毛色が違う気もします。

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コメント

  1. まさひろ より:

    最初にあげた4つ(弁護士、弁理士、公認会計士、税理士)と後半に出てくる資格は大きく違いますよ

    前半のものは業務独占資格、後半のものは名称独占資格です。

    診断士やFP(士業と言えるかは微妙ですが・・・)、あまり詳しくないですがおそらく技術士も、その資格が無いとできないって業務はありません。
    逆に言うと、その資格は無くても業務はできるわけです。

    そういう意味ではその分野に関しての知識があるって証明になるだけなんで、検定試験に近いと思いますよ

    ちなみに中小企業診断士はSEなどのIT系の人が受験者の3割くらいだそうです
    その目的は資格取得というよりも、業務知識取得のための自己啓発です。勉強してみて思いますが、SEに向いてる資格だとは思いますよ

  2. bokupi より:

    >まさひろさん
    コメントありがとうございます。
    自己啓発や検定試験に近い、というお話は、診断士の勉強や受験をするけど、
    合格しても最終的に登録はしない方向、ということでしょうか。

    登録をする、ということであれば、
    単にうちは、試験後の実務補習や更新に必要な実務要件を満たすというところまで、
    入れ込む気力がない、ということです。

    登録をしない、ということであれば、
    あえて試験を受けなくて良いかなあ、という考えです。
    診断士を名乗れないので、知識証明もしにくいでしょうし。
    (学習の手段や動機づけには、いいのかもしれませんね)

    名称独占資格とはいえ、それなりの対価を払って取得するのだから、
    それを活用したいという気持ちがあります。
    なので、「登録」まではする気持ちのない診断士より、
    「登録」する気持ちのある技術士を受けたい、という超個人的な考えです。

    ぶっちゃけて言うと、
    診断士試験の内容は興味あるんですけど、診断士にあまり興味がない、といった感じです。

  3. チョコミント より:

    ここで診断士に燃えているチョコミントの個人的な受験動機を参考までにw

    俺は診断士は「ゲーム感覚で取る検定試験のようなもの」と思いながらも、
    実務補習や登録は行う予定です。
    なぜなら実務補習は実際結構面白いらしいし、
    登録すると国から仕事の斡旋もたまにくるんじゃありませんでしたっけ?
    (↑ここはまだよく調べてませんがw)

    なので、コンサルっぽいことは少しやってみたかったのもありますし、登録してもいいかなと。
    本業だけだと仕事が単調になりますしね。
    まぁ会社の副業に対する扱いにもよりますが。

    それと、業務独占資格ではないところが逆にメリットというか、
    人生がかかっていないため、落ちることは特にリスクではないんですよ。
    資格をとれなくても試験範囲内の知識は、日頃の業務で使えるものが多いですしね。

    ところで技術士ってどうですかね?
    俺は逆に技術士の位置づけとか魅力を知らない状態ですw

  4. まさひろ より:

    どうも、偽まさひろですw
    ってエイプリルフールは置いといて

    俺の場合は、まさにそれって仕事してますので当然に登録します
    今はIT系じゃないのですが、IT系にいたとしても登録目指して頑張りますね
    まあでも、知識だけ(試験受けずに勉強だけ)でもいいと思います。

    金銭的なものであったり、実務補習の日程の調整だったり、ハードル高い部分もありますが
    そうやって証明できるってだけで、お客さんにも一目置かれたりすると思いますよ。
    それによりいい仕事取れたら、投資した分は十分取り戻せると思います。

    SEだと簿記2級でも一目置かれたりするみたいですけどね

  5. bokupi より:

    >チョコミントさん
    こんばんは。
    実務補習や登録を行なうつもりで、
    且つコンサル業のようなことをやってみたいという動機があるなら、
    診断士を目指されて然りかと思います。

    うちは興味がありつつも、
    試験合格以降を、本業と並行してこなせるイメージが持てなかったので、
    最初から敗走した感じです。(覚悟がない)

    技術士は、同じ名称独占でも、診断士のような魅力はないですかね。
    どちらかというと、これまでの業務に対する評価のような性格を持っていると思います。
    主たる魅力は、人的ネットワークでしょうか。

  6. bokupi より:

    >まさひろさん
    こんばんは。
    今日は結局ウソつけず終いです(--;

    なるほど、やはり診断士受験をされる方は、登録を視野に入れておられるのですね。
    うちは思いきりIT系の現場にいるため、業務で直接的に診断士を活かせる機会はありません。

    ただ、診断士試験の存在を通して、
    経営やマーケティングなどへの興味を持つことが出来ました。
    前述の通り登録の覚悟は無い(今の本業を辞めたいとは思わない)のですが、
    勉強したいという気持ちはあります。

    書籍などで勉強しても良いですが、目標となる試験が欲しいと思い、
    販売士1級とかどうかなあ、とぼんやり考えています。(見当違い?)

  7. hok より:

    お久しぶりです。私は技術士2次試験に今年から挑戦することにしました。

    盛り上がっているようなので、私見を述べます。
    私は業務独占資格か名称独占資格かは大した違いではないと考えます。

    業務独占資格の場合、資格を取得したばかりの人は業務経験がありません。
    同じ弁護士資格を持っていても、新人弁護士よりもベテラン弁護士の方が安心
    するのが人情ですから、資格を持っていれば必ず仕事ができるとは限りません。

    名称独占資格の場合、資格取得時点の経験はそれぞれ異なりますが、経験が
    評価を高める点は一緒です。資格の有無が仕事の有無と別なのは元々です。

    両者に優劣はありませんが、一つの見方として、資格なしでも業務ができるのに
    難易度の高い名称独占資格を取っている人は、それ自体が他者との差別化に
    なり得ます。業務独占資格にはそれがありません。(他職との差別化はあり)

    最後に、技術士試験受験には業務経験が求められるとともに「技術士になる
    ための知識があるか」ではなく「既に技術士か」という視点で評価されます。
    試験は各人の意見や論理を述べる論述式で、10人いれば10人違った回答に
    なるものですので、知識問題のみの資格とは違う、意義ある資格だと考えます。

    長文失礼しました。技術士取得に向けお互い頑張りましょう。

  8. bokupi より:

    >hokさん
    お久しぶりです。
    さっそく二次試験に挑戦ですか!頑張ってください。
    うちはもう少し経験を積んでから、挑戦したいと思います。

    業務独占か名称独占かは、うちの元記事の「職業人」という言葉が良くなかったかもしれません。
    職業人=業務独占ではなく、その資格が対象とする分野の職業人のつもりでした。
    なので、それほど両者の違いは意識していません。

    詰まるところ、自分がゴールを目指したいと思える資格を、頑張れば良いのかな、と思います。
    そのゴールは、知識の保有や実務/思考能力の保証、
    業務の免許付与、業務の遂行義務など、資格ごとに様々です。
    うちは、これまでの業務経験とそこで培ってきた能力を体現できる資格が
    技術士であると感じて、目指そうと考えました。

    「既に技術士か」という視点は、なるほどと言った感じですね。
    技術士になってから経験を積むのではなく、
    先に経験を積んでから技術士というお墨付きをもらいに来るので、まさにその通りだと思います。

    何だか色々書いていたら、テンションが上がってきました。
    受験はしなくても、二次試験の問題をちょこちょこ触って、
    モチベーションを高めたいです。