丹沢表尾根縦走

2020年08月09日、丹沢表尾根縦走をしてきました。一応県内登山となります。元々は県外の北関東方面を考えていたのですが、当地の天気予報が芳しくないので止めておきました。

4時30分ごろ起きて、5時30分すぎに家を出発します。東海道線で横浜まで行き、相鉄線に乗り換えて海老名まで行き、そこから小田急小田原線で秦野まで行って下車。とりあえずコンビニで食べ物と飲み物を補給。ティッシュを忘れたので、併せて補給しておきます。駅前のバス停は長蛇の列でした。真夏だしもう少し空いているかと思いましたが、例年こんなものなのでしょうか。臨時便が増発されていたので、概ね時間通りに乗ることができました。ヤビツ峠まで50分ほど山道を登っていきます。道中ロードバイク乗りの姿も多く見かけました。

8時30分すぎ、ヤビツ峠に到着です。さっそく登山届を記入。それから念のためトイレを済ませます。50円のチップ制です。朝ごはんを食べてから随分と時間が経ったので、山行前におにぎりを1個食べておきます。

8時50分、山行開始です。しばらくは一般道を歩いていきます。車はたまに通るので、ちゃんと道路の端を歩きます。30分ほど下っていくと、寺山富士見公衆トイレが見えてきました。ここを左に曲がると本格的な登山道の入口が現れます。その前にもう少しだけ先へ進み、護摩屋敷の水を汲みました。案内板には煮沸後の飲用を薦められていたので、道中では飲み水としない予定。

山道に入ると、最初は杉林が広がっています。登っていくとだんだん雑木林になっていきます。出だしはわりと急峻で息が上がってしまいます。ある程度登ると、傾斜が緩くなってきます。視界も開けてきて、気持ちいい景色が広がります。

10時すぎ、二ノ塔に着きました。今回の縦走の最初のピークです。1時間ほど登ってきたご褒美の景色を堪能します。山々の稜線が連なる様子がいいですね。小休止を終えたら、三ノ塔に向けて出発します。

低木や草原に囲われた高山らしい気持ちの良い景色が続きます。アップダウンはあまりきつくありません。途中ウツボグサなどの花々も楽しみつつ歩いていき、15分ほどで三ノ塔に到着しました。

三ノ塔は二ノ塔に比べて結構広いです。山頂の真ん中には避難小屋があります。二ノ塔からの歩行時間は15分なのでそこまで疲れてはいませんでしたが、景色を眺めつつ小休止をとりました。

三ノ塔を出発します。途中まで左手に視界が開けていて、雄大な山肌を望むことができます。お地蔵さまが見えたあたりから、しばらく下りが続きます。岩場やごく短い鎖場も出てきます。下り終えると再び緩やかに登っていきます。ヤマユリなどを楽しみつつ、20分ほどで烏尾山に着きました。

烏尾山荘が立っており、奥には休憩スペースがあります。コースタイムは40分ですがそこを20分できたので、オーバーペースですかね。結局最終的な山行時間は標準タイムに近くなっているので、ペースを上げても休止時間でトントンになるのかもしれません。眺望を楽しみつつ、休憩。奥には市街地も見えます。斜面の手前には低木が等間隔に並んでいますが、これは植樹されたのかな。

10分ほど休んだら出発。しばらくは平坦な道が続きます。遠くまで木道が見渡せる景色が気持ちいいですね。今回のお気に入りの1枚です。最後は少し急登ですが、20分ほどで行者岳に着きました。

行者岳の山頂はあまり広くありません。かつては石像があったそうですが、風雨で倒壊して現在では石碑が建っているそうです。

スペースもなかったので、こちらは早々に出発。ただ疲れが残っていたので、少し進んだ先にある岩場で休憩しました。心拍数が落ち着いたら山行再開。こちらは途中で急峻な鎖場が登場します。登りなら大して苦労しない感じですが、下りは足元が見づらい分、結構怖いです。足に体重を乗せることを心がけましたが、鎖にもそこそこ体重を掛けてしまいました。

そして最後の急登。既に結構疲れていたので、この急登を見て心が折れてしまい、手前でしばらく休憩。意を決して登った後も、その場で少し休憩。今回の山行で一番疲れていた区間かもしれません。ちなみにここからもう少しだけ進めば政次郎ノ頭でした。

政次郎ノ頭に着いたら再び小休止、というか大休止か。30分くらいのんびりしました。日が陰ってきたので、涼しくて気持ちいいです。足元に置いていたザックにカナヘビが登ってきたので撮影しようとしましたが、一歩間に合わず。去っていく姿を収めました。

休み終えたら、出発。最初は木道ですが、途中からガレ場の登りになっていきます。岩を落とさないように注意しながら登っていきます。後ろに人はいなかったので、のんびり自分のペースで登っていきました。ガレ場でのオーバーペースは怪我の元。20分ほどで新大日に着きました。

昼すぎでしたので、ここで持ってきたおにぎり1個を食べました。ゼリー飲料は道中でちまちま飲んでいました。エネルギー補給にもなるし、清涼感も得られるのでこれはなかなか良いかも。

15分ほど休んで山行再開。塔ノ岳までもう少しです。しばらくは平坦な道が続きます。しばらく歩くと、木ノ又小屋が見えてきました。コーヒーの幟に惹かれましたが、先ほど食事をしたばかりなので、ぐっとこらえて先へ進みます。天気は曇りからついにガスってきました。時折白いガスが目を前を流れていきます。11年前の丹沢登山では、塔ノ岳はガスで真っ白だったのですが、今回も再び真っ白になってしまうのか、という不安を抱きつつ、先へ進みます。

ただこのガスのおかげで、ずいぶんと涼しくなったことは嬉しいです。標高が高いとは言え、日が出ている状態で運動していると結構暑いので。最後、少し急な登りを終えたら、塔ノ岳に到着です。

予想通り視界は真っ白で、展望はありません。11年前と同じですね。塔ノ岳はラピュタなのかもしれません。ただ11年前は1メートル先も見えないくらいでしたので、それよりかは多少マシだったかも。さて塔ノ岳は大倉尾根からのピストン登山者もいるので、なかなか賑やかです。最後の食料であるチーズ塩パンを食べながら大休止。それから少しリフレッシュしたかったので、尊仏山荘でコカ・コーラを買いました。

15時すぎ、大倉尾根から下山ルートに入ります。下ったり登ったりしつつ、金冷シを通過。この先にある岩場に掛かった登山道を見て、11年前の山行でもあったなあ、と思い出しました。しばらくは展望もわりと開けていて、気持ちの良い登山道となります。

やがて空が晴れてきました。同時に視界も一気に開けて、麓の街の様子が見えます。塔ノ岳山頂から撮るつもりでしたが、代わりにここからの眺望を撮りたいと思います。せっかくE-M5 markIIIを持ってきたので、活躍の場を持たせたいです。

少し下ったところで花立山荘があります。こちらの「氷」の幟に惹かれて、ブルーハワイかき氷をいただきました。自分は普段あまりかき氷を食べないのですが、この時は身体がかき氷を欲していました。

リフレッシュしたら、下山再開。膝に気を遣いながら、ガレ場をテンポ良く下っていきます。その先に見えてくるのは、堀山の家です。休んでいる人たちが多くいましたが、自分はそのまま先へ進みます。平坦になったり、階段になったり、砂利道になったり、色々変化をする登山道。標高差1,200メートルの大倉尾根、歩行距離もなかなかなので、これだけ歩いてまだ半分未満か~、と思うこと数回でしたが、駒止茶屋、見晴茶屋など一定間隔でチェックポイントがあるのは、メンタル面で助けられますね。

終盤舗装路が現れると、下山完了間近です。山林を抜けたところに、丹沢大山国定公園の看板があります。ここが入口ですね。この後は街中を歩いてバス停まで向かいます。

ちょうどバスが来ていたので、慌てて乗車しました。そのため、Fenix 5Xの測定停止ボタンを押せないまま、渋沢駅に移動しました。その結果、バス移動区間も測定内容に含まれてしまいましたが、Garmin Connectのトリムアクティビティ機能を使うことで、不要な区間を削ることができて良かったです。

感想まとめです。この規模の日帰り縦走は初めてでしたので、達成感ありましたね。それほど標高が高いわけではありませんが、神奈川の屋根の名前に負けない、きれいな景色が広がっています。草花や虫たちといった自然にも触れられ、今回は存外トンボを上手く撮れました。ただ虻や蜂に付きまとわれることがたまにあって、気になりました。前半のピークの休憩中に、羽虫がまとわりついてくるのも気になったので、次回の夏登山では、虫対策も気を遣いたいですね。ギア面では、登山用の速乾性ミドルレイヤーを初導入し、その快適さを実感できました。すぐに乾くのは嬉しいです。

今回の登山データは以下の通りです。今回は開始地点と終了地点の標高が大きく異なるので、上昇と下降の双方を載せています。標高は地図情報の方が正確なので、記載していません。

距離16.44km
経過時間08:53:33
移動時間04:57:21
高度上昇1,178m
高度下降1,645m

開始地点のヤビツ峠までバスで上がったことで、尾根からの絶景タイムを多く確保できたんだなあ、と感じるルート図です。いやあ、大倉尾根長いですねえ。

標高差には表れてきにくいですが、二ノ塔から塔ノ岳までの縦走部分もアップダウンが多くて結構疲れました。このグラフだけ見ると、最初と終盤以外は平坦に見えかねません^^;

記事に載せきれなかった写真、大きいサイズの写真は、こちらをご覧ください。

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