2024年1月7日、葉山でドライスーツSPを受講してきました。お世話になったショップはNANAさんです。昨年末にドライスーツを買ったものの、これまでまともに使ったことはなかったため、通常のファンダイブで潜るには少し不安がありました。というわけで、この機にスペシャリティを取ってみようと思い、ドライスーツSPの受講を決めました。何度か潜ってみて課題を認識した上で受講するのが良い気もしますが、変な我流が身に着く前にきちんと学んでおくのも良いかと思いました。
というわけで講習に専念するため、今回は水中カメラを持っていきませんでした。講習内容としては、スーツの着脱を含めた海洋実習2本となります。以下は講習における自分用のメモと感想になります。
- ドライスーツの着用時は、腰までスーツを裏返して履く。腕の部分はシール部分は引っ張らずに根元のジャージ部分を引っ張って通す。
- フロントジッパーを閉じるときは、カチッと音がするまで引っ張る。最後は締めずらいので、肩の下から紐と通して引っ張ると良い。
- ネックシールは内側に折り込んでおくこと。これを怠ると浸水する。
- 話には聞いていたけど、実際ドライスーツは沈みにくい。
- これは特に指摘がなかったけど、エントリ前はなるべくドライスーツ内の空気を抜いておく。ネック部分を開いて身体を曲げるなど。エントリ時に沈みにくかったのはこれが一因かもしれない。
- 水中では深度が下がるとスーツが体に張り付くスーツスクイズが発生する。この感覚は実際に体験しないと分かりにくいかも。真空パックのようなイメージ。
- スーツ内の空気の移動によって、スーツの張り付き有無が変化する。
- スーツスクイズを防ぐためには適度な給気が必要。ただ入れ過ぎると浮き気味になりバランスが難しい。たくさん入れていると、姿勢が変わったときの浮力の影響が大きい気がする。ここら辺は場数を重ねて掴んでいくしかないと思う。
- エグジット時、どうしても足が浮きがちににある。浮上していく段階で、腕を上げて徐々に空気を抜いていくと良いらしい。これは今回の2ダイブではまだきちんと出来ていない。
- 足の空気を抜こうとして上体を起こすと、浮力が強くなるので、一気に上がってしまう。姿勢の制御はやはり慣れかな。
- エグジット後は、レギュレータを外す前にスーツ内に給気をしておくと暖かい。
- 脱ぐ前に、スーツを着たまま水洗いする。ファスナー部分はよく塩を落とす。
- 脱ぐときは、ネックシールを外側に折る。
- 腕部分は、バディがいれば、袖口を開いてもらって、一気に引き抜くのが楽。
- なお、帰宅後風呂に入ったときに、スーツスクイズで、両肩のファスナーが当たる部分と給気バルブ部分で、鬱血していた。水中ではそこまで痛みを感じなかったけど、要注意。
1本目は、御用邸前です。ウエイトは8kg(アンクルウエイト500g×2は除く)にしました。潜行後は深場から浅場へ移動します。生物を楽しみながら、ドライスーツの操作感覚を掴んでいきます。単独で泳いでいるイメージの強いマツカサウオですが、3~4匹に群れたマツカサウオを見られて、新鮮な光景です。深場ではスジハナダイを見られました。きれいですねー。ハクセンアカホシカクレエビ、アカホシカクレエビ、イソギンチャクモエビ、マルガザミなどの甲殻類や、グダゴンべ、コモンウミウシ、そしてアヤニシキなどの海藻類も見られました。
本数 | 188 |
日付 | 2024/01/07 |
エリア/ポイント | 葉山/御用邸前 |
エントリ方法 | ボート |
潜水時刻 | 09:25-10:04 |
水深(平均/最大) | 16.1m/22.1m |
水温(水面/水底) | 17.9℃/17.5℃ |
残圧(開始/終了/容量) | 190/40/10L |
2本目は、裕次郎灯台沖です。ウエイトは1kg増やして9kgにしました。エントリしてすぐのところで、小さめのマダコを見ました。それから砂地を舞うボウズコウイカ2匹は、色がコロコロ変わって面白かったです。他には大きな目をしたモンハナシャコ、アライソコケギンポ、イワアナコケギンポ、ミツイラメリウミウシなどを見ました。
本数 | 189 |
日付 | 2024/01/07 |
エリア/ポイント | 葉山/裕次郎灯台沖 |
エントリ方法 | ボート |
潜水時刻 | 11:29-12:20 |
水深(平均/最大) | 13.0m/16.3m |
水温(水面/水底) | 17.2℃/17.3℃ |
残圧(開始/終了/容量) | 210/80/10L |
2本潜った後は、昼食にビーフカレーライスをいただいて、それからログ付けを実施しました。その後SP申請のための手続きを行ないました。
それから1週間後くらいに、PADIからスペシャルティカードが郵送されてきました。数年前にPADIの基準が変更され、PADIプログラム中でドライスーツを利用する場合は、ドライスーツ使用の認定が必要になります。本スペシャリティの受講証明で、それに伴うドライスーツオリエンテーションが免除されるので、少しですがスキル習得以外の自明なメリットもあります。