2023年11月24日、幕山と南郷山を縦走してきました。東海道線で湯河原駅まで向かい、駅前からバスに乗って鍛冶屋バス停にて下車します。まずはバス停前にある五郎神社にて、登山の無事を祈って参拝します。
その後は集落の中を歩きながら山の方へ登っていきます。みかん畑の中、結構な急坂が続きます。やがて海が見渡せるところまでやってきました。快晴ですがうっすらガスっているようで、若干白い感じがします。
やがて山道っぽい場所に入ります。ただ落葉や土が積もっているものの、まだ舗装はされているようです。この日は快晴で気温も高い日でしたが、さすがに標高が500メートルほどになってくると、冷えてきます。特に風が強い日でしたので、体感温度は結構低くて、アウターを着ようか迷うところでした。
しばらくゴルフ場に沿って歩きます。ところどころゴルフボールが落ちており、運が悪いと直撃食らいそうで怖いです。すぐに逃げられてしまい、写真は微妙ですが、ルリビタキにも出合いました。全体的に道は整備されていますが、倒木など少々荒れ気味な部分もあります。
白銀林道に出合ったら少し右へ進むと南郷山登山口があります。道に沿って登っていくと、山頂直下で真鶴半島を見渡すことができます。
程なくして、南郷山山頂に着きました。標高613メートルとなります。広場になっていますが、周りを木々に囲われているので、あまり眺望はありません。ただそれらの隙間から幾らか景色を望めます。
ここで大休止して昼食をいただきます。地面にシットマットを敷いて、フリーズドライのきのこのパスタに山専用ボトルのお湯を注ぎます。お湯の量は正しく注いだつもりですが、やけに水分が余ってしまい、スープパスタっぽくなってしまいました。何か間違えたのかな……。それからマグカップでたまごスープをいただきました。
続いて幕山へ向かいます。しばらくすると分岐路が見えたので、白銀林道へ出るために左へ曲がります。ここがかなりの急坂で大変でした。しかも落葉が積もっているのでとても滑りやすく、一度尻餅を突きました。それ以来ストックを使いながら慎重に下りたので、非常に気疲れしました。
白銀林道まで下りて先へ進んでいると、実は先ほどの急坂を下る必要はなく、むしろそのまま直進すべきだったことに気づきました。幸いなことに白銀林道の先の方から本来のルートに合流できるので、戻ることなく復帰できました。
しばらく歩いて見えてきたのは、自鑑水。戦に敗れた源頼朝が、この池に映る自身の姿を見て、自害を決意したという云われのある池になります。森の中にひっそりとある小さな池で、この規模の池が鎌倉時代からずっと残っているのはすごいな、と思いました。
再び白銀林道に出たら、幕山登山口に入ります。林の中を抜けて緩やかな階段を登っていくと、山頂広場に着きました。標高626メートルとなります。こちらも周りを木や草に囲われていますが、真鶴半島方面は見渡すことができます。山の方は山頂周回ルートを歩くと見渡すことができますが、1周すると結構時間が掛かるので、今回は見送ります。
日暮れも近づいているので、小休止したら梅林方面へ下山します。登山道を九十九折に下っていきます。途中紅葉が見事な木々を何本か見かけました。樹林帯ですが時々展望が開けて、海辺の街を見渡せます。
梅林が見えてきたところで、初めて人に会いました。ここに至るまでの山行では、誰一人とも出会わない静かな山行でした。梅林に入ったら、湯河原ボルダーの梅林エリアに立ち寄って、少しの間ボルダリングを楽しみます。その時の様子はこちらの記事をご覧ください。
ボルダリングを終えて下山した頃にはすっかり真っ暗になっていました。ヘッデンを着けて進みます。幕山公園発のバスは既に最終を過ぎているので、鍛冶屋バス停まで歩きます。しかし、ちょうど良いバスの出発時刻には間に合いそうにありません。次発を待つ場合、そのまま湯河原駅まで歩いた方が早そうだったので、予定を変更して湯河原駅まで歩くことにしました。
一気に下まで行かずに、信号がない高台の道を歩いていきます。左手には湯河原の街の夜景が広がります。そして湯河原駅に着いたら今回の山行は終了です。さすがに小腹が空いてきたので、じゃがりこを買って、帰りのグリーン車の席で食べました。
今回の山行データは以下の通りです。
距離 | 12.63km |
歩行時間 | 4:26:35 |
経過時間 | 5:32:47 |
高度上昇 | 766m |
高度下降 | 811m |
平均心拍数 | 111bpm |
関東百名山である幕山登山と、その麓にある湯河原ボルダーで岩登りをすることを計画しました。しかし幕山だけでは少しボリュームが足りないかと思い、近くにある南郷山と組み合わせて縦走します。飛び石連休の谷間なので多少は人がいるかな、と思っていたら、ほぼ誰にも会いませんでした。昼過ぎに出発という時間帯のせいかもしれませんが。幕山に着いた頃には、結構日が落ちてしまったので、もう少し早い時間帯に出るべきでした。
記事に載せきれなかった写真は、以下をご覧ください。