2024年09月21日、木曽御嶽山を登山してきました。天気は生憎の雨天予報ですが、何とか登れそうな降水量と風速です。翌日は1時間当たり10mm超えの予報も出ていたので、厳しそうでした。
竹橋から23時発の夜行バスで出発します。談合坂SAと諏訪湖SAで休憩を挟みつつ、5時45分ごろ御嶽ロープウェイ前に到着しました。6時15分ごろセンターハウスが開いて中へ入れます。6時45分からチケット窓口が開くので、引換券を引き換えます。7時手前にロープウェイが運行開始するので、発着場がある別の建屋へ移動します。ロープウェイはゴンドラタイプなので随時乗車となります。
ロープウェイで標高を500メートル上げて、飯森高原駅に到着です。山麓を見下ろすと、雲海が流れていく様子を望むことができます。一方でこれから登る御嶽山の上の方は、すっぽりガスに包まれていますね。
さっそく山行開始です。5分ほど平坦な歩きやすい道を進み、出合った分岐路を右に曲がります。そのまま真っすぐ進むと、七合目である行場山荘に出合います。近くには覚明社があります。
ここから先は登り道になります。木の階段が整備されていますが、やや急坂なので息が上がります。しばらく進むと勾配が緩くなります。道中には山頂までの距離を示す案内標が建っており、良い目安になります。上に進むにつれて、少しずつガスが出始めました。
やがて八合目となる女人堂が見えてきました。杖洗いの石の傍にあるハム太郎みたいな石像が印象的です。辺りは広場になっており、近くの高台には鳥居があって奥には沢山の石碑が並んでいて、信仰の歴史を感じさせます。
ちょうど女人堂を境に樹林帯を抜けることもあり、風が吹いて寒さを感じたので、中にフリースを着ることにしました。羅臼岳で多少寒さを感じたので、今回は改善してみようと思います。あと小雨とはいえ、ずっと浴び続けるとザックにも浸水するので、ザックカバーを装着しておきます。
装備を終えたら、山頂を目指して登ります。低木に囲われた道を進みます。道中には石碑や像がたくさん建てられています。ここまでたくさん建立されている山は初めてかもしれません。
やがて低木も見られなくなり、岩場登りになっていきます。火山らしく地面はザレていますが、岩が多いので滑りやすさはあまり感じません。そして上へ進むにつれて、風が強くなっていきます。
やがて石室山荘が見えてきました。ここからもうひと登り頑張ります。岩場を登っていきますが、木の階段が掛けられていたり、なるべく登りやすいように整備されているので、体力さえあれば進めそうです。
しばらく進むと九合目の案内標があり、そこから少し先にある鳥居を潜ると、拝殿や銅像などがある小さな広場に出合います。奥にある鳥居を抜けてさらに登っていくと、次第に勾配が緩やかになります。
ここまで防風用の薄手のアウターで凌いできましたが、だいぶ雨が強くなってきたので、レインウェアに切り替えます。周囲は真っ白ですが、時折ガス越しにうっすら日差しを感じる場面があります。ただガスの切れ間の眺望は無理そうですね。
二ノ池と剣ヶ峰の分岐を通り過ぎて緩やかに登っていくと、山頂直下の避難シェルターが3基見えてきました。その隣には御嶽山噴火災害慰霊碑が建っています。
その奥にある階段を登って、狛犬の横を通り過ぎ、鳥居を潜り抜けると、山頂広場に到着です。御嶽神社やシェルター、石碑や銅像、石像、複数の山頂標など、たくさんのモニュメント等があります。しかし雨風が強くガスで真っ白であり、あまり長居をして楽しめる状況ではありません。現地で計測はしていませんが、てんくら予報では3,000メートル付近は風速20m/sです。写真だけ撮り終えたら、階段を下ります。
そして避難シェルターの中で、持ってきた惣菜パンをいただきます。雨を凌げるのがありがたいです。
食事休憩を終えたら下山します。時間に余裕はあるので、帰りは二ノ池に寄り道します。岩場続きであった光景が、途中から砂地が平らに広がる景色に変わります。ガスで眺望が効かないのが惜しいですが、それでも独特な地形の変化は感じ取れます。
二ノ池山荘が見えてきたところで、二ノ池の案内標がありました。池自体はよく分かりませんでしたが、先に進んでも見えるか微妙なのでここで引き返します。
途中で石室山荘方面へ向かう巻き道がありますので、そちらを使ってコースを短縮します。その後は登ってきた道を粛々と下っていきます。低木があるエリアまで戻ってきたところで、急にガスが晴れ始めました。山肌の様子が一気に開けてきて、遠くのロープウェイ乗り場まで見えるようになりました。ただ天気自体は曇天のままです。
下りは特に急坂でもないのですが、ここに来て頭痛がし始めました。これまでの経験からどうも高山病っぽい感じです。というわけで、ペースダウンをして下っていきます。日帰りとはいえ、3,000メートル峰なので、高山病への注意は必要でした。日帰りなら同日に下山してしまうので、そこまでつらくないかな、というイメージがあったのですが、下山中の発症でもなかなかきついです。女人堂を越えて、行場山荘へ下るまでが一番長く感じましたね。
なお、雨天による湿気のため、ミラーレス一眼はレンズが曇ってしまったので、途中からスマホカメラに切り替えました。雨天山行の下山時のレンズの曇りは毎回悩まされるので、どうにかして解決したいですね。
ロープウェイ乗り場前まで来たら、Fenix 5Xの測定は止めて山行終了です。終盤はついに日も差し始めましたが、山の上は相変わらずガスのようです。ただ下山したは良いものの、しばらく動く気力がなくて、御嶽社前のベンチでぼーっとしていました。その後意を決して、御嶽社で参拝して、飯森高原駅まで戻ります。
時間の余裕はあったので、お山のお茶やに寄って、ショコラケーキとホットコーヒーのセットをいただきました。本当はカレーなどの食事を楽しむつもりでしたが、高山病で胃の調子が芳しくなく、食欲が出ません。これまでは風邪とかの可能性もあるかな、と考えていたのですが、この食欲減退をもって高山病を確信しました。
それからロープウェイで鹿ノ瀬駅まで下ります。ここは標高1,500メートルで人が平常時の呼吸で必要とする酸素濃度がギリギリ存在しますが、症状は改善しません。
その後バスに乗って新宿に向けて出発します。往路と同じく、諏訪湖SAと談合坂SAで休憩をとります。諏訪湖SAではシャインマスカットソフトをいただきました。この頃には高山病の症状はだいぶ寛解していました。そして20時30分ごろ、新宿西口に着きました。
今回の山行データは、以下の通りです。
日程 | 2024/09/21 |
距離 | 9.01km |
歩行時間 | 5:40:51 |
経過時間 | 5:56:43 |
高度上昇 | 1,019m |
平均心拍数 | 114bpm |
御嶽ロープウェイで七合目付近まで登り、黒沢口ルートで剣ヶ峰を目指すポピュラーなルートです。せっかくなので帰り道では二ノ池にも寄ってきました。後半は岩場登りになりますが、登山道は全体的に整備されていて、一部注意が必要な箇所もありますが、概ね歩きやすいです。ただし3,000メートルを超える高山ですので、高山病への注意は怠らない方が吉です。
高度グラフが途中で切れ落ちているのは謎ですが、タイミング的に山頂直下の昼食休憩で測定を一時休止した時かと思います。荒天でしたので、登山開始時と気圧差が大きかったのでしょう。にしても下りの方が明らかに山行時間が長いですねえ。高山病で途中からペースダウンした影響です。ただ合計の山行時間はほぼ標準タイムなので、上りでやや飛ばしすぎたとも言えます。
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