2025年08月24日、仙丈ヶ岳に登山してきました。前日に甲斐駒ヶ岳に登山しており、連日の登山となります。前日の甲斐駒ヶ岳が予想以上に時間が掛かったため、少し慎重にコースタイムを確認しておきます。この日は16時発のあるぺん号で帰るので、前日より1時間以上余裕を持って下る必要があるのです。計算したところバッファ込みで14時までには下りられそうなので、大丈夫そうと判断しました。加えて甲斐駒ヶ岳より仙丈ヶ岳の方が全体的に歩きやすいとのことなので、悪い方には転がらないと思います。

山行当日、3時くらいに目覚めて支度を始めます。6時間ほど眠れましたがまだ前日の疲れが少し残っている感じですね。4時15分ごろチェックアウトして、バスの乗車列に並びます。乗車券は前日に購入済みです。バスの発車まで1時間以上ありますが車中泊組のザック列が既に形成されており、ちょうど九十九折になるところの先頭あたりに並びました。5時30分が始発ですが並んでいる人が多いと前倒しで出発するようで、この日は5時15分ごろ出発しました。自分は3台目くらいのバスに乗ったと思います。日曜日なので土曜日だった前日に比べて乗車列の人数はやや少ないですね。1便で積み残しはなさそうでした。

1時間弱バスに揺られて、6時15分ごろ北沢峠に着きました。準備をささっと済ませたら登り始めます。樹林帯の中をしばらく九十九折に登ったらやがて道が平坦になります。緩やかな道を進んでいくと、再び登りが始まります。

やがて少し景色が開けるところに三合目の標示があります。そこからザレた道を登っていくと、途中で四合目に出合います。樹林帯ですが所々で少し展望がきく場所がありますので、小休止に良いかと思います。

道が平坦になってくると大滝頭に到着です。ここが五合目となります。木々に囲われていて展望はありません。ここで小仙丈ヶ岳を経由するルートと馬の背を経由するルートに分岐します。馬の背経由は水場が豊富なので水に不安があるならこちらが良いでしょう。景色は小仙丈ヶ岳経由の方が良いと思います。今回は登りに小仙丈ヶ岳経由を選びました。

大滝頭を越えるとさっそく岩場交じりの急坂が現れます。ここは息が上がりますが登りきると遠くの山々を見渡せるようになります。

ハイマツ帯を緩やかに登っていき、正面に小高い丘が見えてきたらそこが小仙丈ヶ岳です。あと5分の案内が見えたら2、3分ほどで到着です。

山頂にはたくさんの人がいたので、山頂標を撮影したら長居することなく先へ進みます。ここでスピードの遅い団体を抜ききったので以降は快適でした。

しばらく気持ちのいい尾根道を進みます。一方で空には雲が少し増えてきて、陰る時間が出てきました。仙丈ヶ岳が正面にドンと見えたら、岩場を少し下って仙丈ヶ岳の元まで歩きます。

ここから仙丈ヶ岳に向けて最後のひと登りです。地図の等高線の間隔からそろそろ山頂広場かと思ったら、もう少し登山道が続いていました。下から見えている山頂部分を越えて、しばらく平坦な道を歩いて山頂に向かいます。横を見遣ると見事なカール地形が広がっています。


最後に少し登って、仙丈ヶ岳山頂に到着です。山頂部分はあまり広くありません。ただそこまで人は多くなかったので、スペースを見つけて大休止をとります。昼食は事前に買い込んだ惣菜パンです。大仙丈ヶ岳などの見事な光景を望みながらのご褒美タイムです。しばらく絶景を堪能していたら、急にガスが上がってきて、真っ白になってしまいました。ギリギリセーフなタイミングで登頂できたようです。この後は時折晴れ間はあるものの、大体ガスが掛かっていました。

帰りは馬の背経由にします。まずは仙丈小屋まで下ります。バスの時間まで余裕がありそうなので、途中でトウヤクリンドウなどの花撮影も楽しみながら下っていきます。

仙丈小屋に着いたら小休止します。トイレに行こうか迷いましたが、あまり尿意がなかったことに加えて利用料200円で手持ちの小銭が100円しかなかったことから止めておきました。テラスから景色を楽しみつつ小休止します。

それから仙丈小屋の少し先にある水場で水を補給したら先へ進みます。しばらくは緩い下りが続きます。登山道の脇には色々と花が咲いていたのでそれらを楽しみながら進みます。樹林帯ではありませんがちょうど曇っていたので、多少暑さが和らぎます。

徐々に樹林帯に入っていき九十九折に下りていきます。小屋が近いようで人の声が聞こえてきます。登山道脇にはアザミが多く咲いているのが印象的でした。程なくして馬の背ヒュッテに到着です。

馬の背ヒュッテでも小休止します。奥に水場があったのでこちらでも補給しておきました。先の仙丈小屋付近の水場が涸れると、ここが最後の水場となります。

休憩を終えたら先へ進みます。次第にガスが晴れ、木々も開けてきて、日が差してきました。道は平坦ですがアップダウンを挟むのでそこそこ疲れます。小さな沢があるのでそこを何度か渡渉しました。途中藪沢小屋前を通過します。特に人の気配はありませんでした。その後も細かなアップダウンを繰り返して進んでいくと、大滝之頭に合流します。

大滝之頭で小休止を挟んだら、山行を再開します。ここまで来ればさほどきついところはないと分かっているので粛々と進みます。ザレ場の下りが少し気を遣いますが、気負うほどではありません。やがて平坦な道になったらあとひと息です。途中北沢峠の標示がある右方向への分岐がありますが、そちらへ進むと長衛小屋方面へ下りてしまうので、バスに乗る場合は真っ直ぐ進みます。

最後九十九折の道を下っていくと、車の走行音が聞こえてきて登山口が近いことが分かります。麓の方を見下ろすと、ちょうど13時10分発の定期便が出発していく様子が見えました。

13時15分ごろ下山完了しましたが次のバスは何と15時になります。ただし待ち合い席が満杯となる28名が集まれば臨時便が出るそうです。係の方は人が集まることを保証できないので、臨時便の見通しは出してしてくれません。しかし仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳の両山からどんどん下山してくるので、13時40分ごろには人が集まり、臨時便が決まりました。
1時間弱バスに揺られて戸台パークまで戻ってきました。さっそく仙流荘で日帰り入浴の受付を済ませます。ザック置き場は専用の荷棚があるのでそこを利用します。昨日宿泊しており勝手は分かっているので、ささっと浴場に向かい汗を流しました。

湯上がり後は三ツ矢サイダーで一服しつつ、パネル展示などを見て回ります。猟銃などの展示もありました。それから登山者協力金を出したりしつつ、バスは16時発なのでのんびり過ごします。

その後はあるぺん号に乗って新宿まで向かいます。諏訪湖SAでは、一部干上がっている諏訪湖を望みつつ、豚コロッケ串を買い食いして小腹を満たします。下山後に昼食をとれていないので、お腹が空いています。談合坂SAでは焼豚肉まんを買いました。そして21時30分ごろ新宿西口に着いて今回の山行は終了です。
今回の山行データは以下の通りです。
日程 | 2025/08/24 |
距離 | 10.75km |
歩行時間 | 5:47:33 |
経過時間 | 6:51:42 |
高度上昇 | 1,036m |
平均心拍数 | 148bpm |
北沢峠から入って大滝頭まで登り、そこから小仙丈ケ岳を通って仙丈ケ岳まで向かいます。こちらが最短ルートになります。仙丈ケ岳の山頂に着いた時点で、帰りのバスまで十分余裕がありそうでしたので、下りは馬の背経由にしました。まあピストンと比べて10分程度しか変わらないのですが。大滝頭へ合流したら、そこから北沢峠まで往路と同じルートです。
コースタイムや標高差は甲斐駒ヶ岳より仙丈ヶ岳の方が長かったり大きかったりしますが、登山道の歩きやすさは仙丈ヶ岳の方がだいぶ良いです。どちらの登山道も整備されていますが、仙丈ヶ岳のほうが岩登りやザレ場などが圧倒的に少ないので、歩きやすいです。
高度グラフで下りの部分が1箇所ガクッと落ちているのは、測定忘れ区間です。休憩で一時停止した後、再開ボタンを押し忘れるミスはなかなかなくせません。かと言って、休憩中ずっとログを取り続けても軌跡がごちゃつくので微妙なんですよね。
記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。