式根島旅行

2023年09月02日から04日にかけて、式根島を旅行してきました。もともと7月末に行くつもりでしたが、ダイビングサービスの予約が取れず、9月頭に再設定しました。伊豆諸島は夏にダイビングへよく出かけていたのですが、2015年の神津島を最後に足が遠のいていたので、実に8年ぶりの訪問となりました。

初日、浜松町駅から竹芝桟橋まで歩きます。久しぶりに来ましたが、今は高架の遊歩道で駅から桟橋まで直通できるんですね。上まであがる必要はありますが、信号待ちしなくて良いのはありがたいです。

竹芝桟橋に着いたら乗船券を受け取り、必要事項を記入します。往路はジェット船利用になります。全席指定ですが、早い時期に予約したおかげか窓際席でした。9時手前に竹芝桟橋を出港します。それから、大島、利島、新島を経由して、式根島へ向かいます。利島は円錐形の島が印象的ですね。いつか行ってみたいと思いました。

12時ごろ、式根島の野伏港に到着しました。好天だったこともあり、さっそく青い海が出迎えてくれます。そして今回お世話になる宿は亀吉大家さんです。こちらはインターネット経由で予約状況を確認できるのがありがたかったです。島旅では、船と宿とアクティビティを押さえる必要があるので、空き状況を事前に確認できると手戻りが少なくて嬉しいのです。

港から送迎いただき、宿にチェックインしました。少し休んだらさっそくお出かけします。宿から歩いて5分ほどのところにあるまんぼうにて、電動自転車を借りました。島内にはそれほど長い坂はないもののアップダウンはあるので、電動のほうが無難かと思います。

まず向かった先は、神引展望台です。その後、唐人津城や隈の井などをハイキングしました。その様子は、こちらの記事をご覧ください。

続いて泊神社に参拝します。植生などを含めて、やはり島ならではの独特な雰囲気はありますね。それから池村商店に寄って、昼食用のパンを買います。そして泊海水浴場へ向かい、ビーチの様子を見下ろしながら昼食をいただきました。島が天然の防波堤になっているので、海面は穏やかですね。泳ごうかな~と思いましたが、明日ダイビングで潜るしいっか、と思って止めておきました。

次に向かった先は、地鉈温泉です。途中の道で、数匹の猫に合いました。式根島の猫たちは、人が寄ってもあまり逃げないですね。擦り寄ってくるわけでもないですが、こちらを意識しつつ、過度に警戒して距離を取ったりしない雰囲気でした。

地鉈温泉は、崖を下った先にあります。だいぶ下りますが、道自体はよく整備されているので歩きやすいです。夜間にも訪れることができるように、照明設備もあります。崖を間を歩いていくと、正面に岩場が見えてきます。ここが地鉈温泉になります。

いくつかエリアがありますが、場所によって湯温がずいぶん違うので、熱すぎずぬるすぎずの良い湯加減の場所を探す必要があります。打ち寄せる波が注がれることによって湯温は結構変わります。なお、こちらは特に入浴に関する設備はありません。入浴時は水着着用となりますので、宿へ立ち寄った際に事前に履いてきました。ちょうど夕暮れ前の時間帯でしたので、黄昏れ始めた空を見ながら、海沿いの秘湯に浸かる贅沢を楽しみました。温泉成分でタオルなどは真っ茶色になりますので、すぐに洗濯した方が良いです。

温泉を満喫し終えたら、みやとらに寄って夕食と朝食を買い出します。既に惣菜のお弁当はなかったので、おにぎりやパンを買いました。そしてたたき揚げが1個だけ残っていたので購入です。話には聞いていましたが、式根島の食事は普通の旅行感覚でいると大変ですね。飲食店の数は少なく季節営業の店もあるので、商店で惣菜を買うか、食材を買って自炊をするか、という選択肢が当たり前になってきます。

宿へ戻ったら食事や晩酌をして、併行して昼間に来た衣類等を洗濯します。それから、ダイビングショップから明日の連絡が入らないので、こちらから掛けて予定を確認しました。天気は下り坂なので中止の可能性を含めて心配していましたが、潜る様子でひと安心。

その後は外へ出かけて、夜空を見上げます。一応星は見えましたが、曇り予報なので微妙ですね。散歩しつつ良い撮影スポットを探しますが、どんどん雲が増えてきた感じなので、素直に宿へ戻りました。

式根島は東京都なので、関東圏のチャンネルが全て見られるのは助かります。テレビなどを見つつ、0時すぎに就寝しました。なお民宿で壁は薄いので、耳栓はあった方が良いですね。今回はうっかり忘れてしまいました。

2日目、この日はダイビングです。朝食を食べた後、9時ごろダイビングショップに迎えにきていただき、式根島港へ向かいます。ダイビングの様子については、こちらの記事をご覧ください。

ダイビングを終えたら、宿に戻ってまったりします。日没まで時間があるので、またレンタサイクルを借りて島内巡りをしようかと考えましたが、天気が下り坂なので止めておきました。雨が降り始める前に、近くの商店であるおくやまに行き、夕食と朝食とお土産を調達します。地酒が気になりましたが、300ml瓶がないので諦め、代わりに地酒で漬けた肴を買いました。たっぷり買い物をしていたら、帰るときに雨に降られてしまいました。

宿に戻ったら特にすることもないので、部屋でのんびり過ごします。例によって惣菜はほぼ売り切れなので、冷蔵のビーフンを買って電子レンジで温めました。2個セットで1個を持ち帰るのも微妙なので、2人目をいただいてしまいました。さすがに満腹です。あとは伊豆諸島ということで、伊豆の国ビールで晩酌したりしました。翌朝は早くないので、0時すぎに就寝です。

最終日、5時30分ごろ起きて荷支度を済ませ、8時50分ごろ港まで送っていただきます。雨が降っていたので、野伏港船客待合所の中で船の到着を待ちます。もともと大型客船で式根島から竹芝まで帰る便を予約していましたが、さるびあ丸の推進システム一部制限に伴う減速の影響で、伊豆大島までジェット船に振替となり、伊豆大島でさるびあ丸に乗り換える形になりました。

まずはジェット船で伊豆大島まで向かいます。空はすっかり雨雲に覆われてどんよりしていますが、隙間からは僅かに青空が見えたりもします。利島の山頂はすっかり雲の中でした。

伊豆大島の岡田港にて下船し、船客待合所に入って3階にある海のキッチンへ向かいます。こちらで食事を取ろうと思いましたが、出港時間が気になるので、べっこう寿司をテイクアウトしました。

さるびあ丸に乗船します。夏休み明けの月曜日ということもあり、船内はわりと空いています。ここから約7時間弱の船旅となりますので、のんびり過ごします。まずは先ほど買ったべっこう寿司をデッキでいただきます。雨が降っていてデッキの椅子は濡れているので、水をハンカチで拭き取りました。

客室は2等椅子席を買いましたが、ほぼ席にはいませんでした。席自体は快適そうでしたが、ジェット船ではなく大型客船を選んだ理由は、海を見ながらのんびりしたいためなので、デッキに出て地べたに座って海を眺めていました。自販機でお酒とスナック菓子を購入し、ひたすらのんびり過ごします。これがまあ、意外と飽きないんですよねえ。

小腹が空いてきたら、食堂へ行き、明日葉カレーをいただきます。船や飛行機による移動中の食事は大切な娯楽でもあります。

しばらくは西側の遠くに伊豆半島が見えるだけでしたが、東京湾に入ると神奈川と千葉の両岸が見えてきます。航行する船舶の姿も増えてきて、賑々しくなってきます。日が暮れてくる中、レインボーブリッジの通過を見届けたら、竹芝桟橋に入港しました。

下船後は、東京湾の夜景や東京タワーの写真などを撮影しつつ、浜松町駅まで歩いて、今回の旅行はお終いです。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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