2024年09月14日、知床五湖をトレッキングしてきました。知床は冬季に流氷ダイビングを楽しんだことはありますが、森の方は初めてとなります。散策は高架木道と地上遊歩道の2種類があり、高架木道は特に制限なく楽しめます。地上遊歩道は時期によってルールが異なり、ヒグマの活動が活発な時期は引率ツアーのみとなります。9月は植生保護期となり、250円のチケットと事前に10分ほどのレクチャーを受けることで個人による散策ができます。
地上遊歩道のコースには大ループと小ループがあります。知床五湖全ての湖を見るには、大ループを回る必要があります。時間に余裕はあったので、大ループを回ることにしました。ルートは一方通行となります。
当日の天気は晴れつつも少々雲が多めです。木漏れ日の差す遊歩道を気持ちよく歩きます。多少上り下りはあるものの、ほぼ平坦な道となります。
まず最初に見えてきたのは、五湖です。知床五湖のなかで一番小さな湖ですが、森に囲われた湖の光景が美しいですね。そうした森やその後ろに控える山々、そして空を湖面に映し込みます。各湖には、眺望が得られる小さめのデッキスペースが用意されていますので、そこで景色を堪能できます。
少し歩くと、次に見えてくるのが四湖です。こちら、遊歩道に面している部分は少ないのですが、その分奥に長いです。
続いて見えてくるのは三湖です。三湖はちょうど遊歩道の曲がり角に位置しており、一番目にする機会が多いかもしれません。多くの水蓮が浮かんでいたり、水辺では葦が茂っていたり、画になる光景が多いです。
ちょうど三湖をぐるっと回り込むところで、雄のエゾシカ1匹に出合いました。遊歩道から20メートルほど離れたところで草を食べていたり、体を掻いたりしていました。
それから見えてきたのが二湖です。五湖の中で一番大きい湖で、その広大な湖面に知床連山の稜線を映し込んでいます。
最後に見えてくるのが一湖です。こちらもたくさんの睡蓮が浮かんでいます。特に湖面に占める割合が大きいように思えます。
ここで地上遊歩道は終わって高架木道に合流します。一方通行のゲートを通って高架木道へ登ります。なお一湖は高架木道からも望めます。逆に一湖は高架木道から望める唯一の知床五湖になります。
空はすっかり曇天になってしまい、高架木道から見えるオホーツク海の水平線もすっかりぼやけてしまいました。湿原のような景色を楽しみつつ、高架木道を歩いて出口へ向かいます。高架木道は幅があるので、すれ違いや追い越しは特に問題ありません。
今回のトレッキングデータは以下の通りです。
日程 | 2024/09/14 |
距離 | 3.31km |
歩行時間 | 1:13:26 |
経過時間 | 1:13:26 |
高度上昇 | 71m |
平均心拍数 | 109bpm |
知床五湖地上遊歩道の大ループを歩いてきました。こちらのルートが一番知床五湖を満喫できます。多少アップダウンはありますが、獲得標高は71メートルとあるように、ほぼ平坦な道のりです。ヒグマについては、自身の遭遇も怖いですが、目撃があった時点で地上遊歩道は閉鎖されてしまうので、無事回りきれるかは運次第な部分があります。自分の歩いた日は、特に目撃情報はなかったようです。
散策時間は70分ほどでしたが、これでもわりとゆっくり歩いています。普通に歩いてしまうと50分くらいで終わってしまいそうなので、山を歩きなれている人は気持ちゆっくり歩いた方が良いです。なお、地上遊歩道の道幅は人一人が通れる程度の幅であり、前方にガイドツアーなどグループがいると、意図に反して時間を取られるかもしれません。説明のためにどこかで止まるはずなので、そのタイミングで追い越させてもらいましょう。
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