ITストラテジスト~自己採点(その5)

先日受験したITストラテジストについて、再現答案を作成し、自己採点しました。

【午前2】

試験当日にIPAから公式解答が公開されたので、それを用いて自己採点を行いました。勘が当たったところもあり、25問中23問正解で、92点でした。午前2は無事突破です。

【午後1】

午後試験のIPAからの解答公開は、12月上旬なので、TACおよびITECが公開している解答例を参考にします。IPAによる解答の公開時期が遅いのは、受験者の解答をある程度参考にして、公式解答の妥当性を検証しているのでしょうね。

解答例ですが、TACとITECで異なる箇所がそれなりにあります。その場合は、OR条件で正解としました。なので、自己採点結果は高めになります。そして結果は、87点でした。問題はわりかし優しかったと思うので、採点基準が厳しくなると予想します。OR条件の件と絡めて、87点の7割掛けで、61点と予想します。ギリギリ合格でしょうか。以前、エンベデッドシステムスペシャリストで、同じように自己採点結果が90点近くなのに、結果は61点だったことがあったので、そのパターンの予感がります。

【午後2】

いつもの通り、論文骨子を再現しました。選んだのは問1です。これが一番オーソドックスで、ほとんどの受験者はこの問題を選ぶのではないかと思います。

1.1 事業概要

  • 旅行代理店の経営企画室に勤務するITストラテジストである。
  • 国内旅行や海外旅行のパッケージ商品を販売している。
  • 販売チャネルは、支店窓口による対面販売と、ネットによる販売である。

1.2 業務改革の背景にある事業課題

  • 売上が伸び悩んでいる。
  • 少子高齢化という社会情勢から、市場は縮小していくので、競合との差別化によるシェア確保が必要である。
  • 旅行商品の内容は際立った特徴がなく、差別化が難しい。
  • ネットを利用した販売は、早期に導入したが、現在は競合も導入しており、差別化にはならない。

2.1 業務改革に向けた検討

  • 新規顧客の開拓は難しいので、既存顧客の旅行頻度を高める。
  • 顧客の40%を占めるシルバー層を対象にする。満足度の向上を図り、リピーター化してもらう。
  • 第1案として、ネット販売をシルバー層に最適化する。
  • 近年のシルバー層は、PCやスマホを使いこなす人も多い。しかし、対面販売による安心感が評価されていることがインタビューから分かった。
  • 第2案として、SNSを運営する。
  • 写真交換したり、自身のブログ等で公開したりしている。こうしたニーズに対応できるSNSを運営することで、満足度の向上を図る。また、顧客との交流により、提案もできる。

2.2 実施した業務改革

  • SNSについての運用ノウハウはないので、外部から調達する。
  • SNSには社員を参加させて、顧客のニーズをくみ取り、満足度向上に向けた取り組みができるようにする。
  • SNSの利用費は、半期で200万円、SNSでの提案から成約した案件の利益が500万円、効果があったと判断する。

3.1 経営者からの評価

  • 効果が定量化されており、会社の経営に貢献していると、良好な評価を得た。

3.2 今後の改善事項

  • 客単価の向上を図る。ニーズを適切にくみ取り、高価格帯の商品を提案する。
  • この際に、顧客との信頼関係が崩れないように、注意深く行う必要がある。SNSに参加する社員は、外部の研修に参加させる。
  • SNSの利用者拡大を図る。元々既存顧客の満足度向上を狙っていたが、口コミにより利用者が少しずつ広がっている。
  • 会社自身が積極的にプロモーションすることで、一気に利用者拡大を狙える可能性がある。
  • 注意すべき点として、利用者の急増に対して、サイトが耐えられるか、事前に検証しておく必要がある。

問題文に書かれている、業務の現状と将来見通し、複数の改革案の比較、活用するITの費用、定量的な費用対効果、について、一通り書いたので、論点無視による失点はないとは思います。ただ、2~3行で済ませている部分もあるので、具体的かと言われると、微妙なところです。あとは、全体として、これが業務改革に相当するのかという部分が、怪しいです。若干事業改革に踏み込んでいる感もあるんですよね。でもSNSによる収益ではなく、あくまで本来業務である旅行商品の売上向上を狙ったものなので、大丈夫でしょうか。

一応自己採点は、ぎりぎりのA評価としておきます。

    午後試験問題の解答速報 情報処理試験情報

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